校長メッセージ

朝礼のことば 9月8日(金)

 先日行われた2学期最初の行事である体育祭では、皆さんの元気とパワーを見ることができ、楽しく、気持ちの良い一日となりました。一生懸命走ったり演技したりする姿はとても好感がもてました。運動が得意、不得意に関係なく、体育祭に全力で取り組み、楽しんでいる人の姿は本当に「かっこいいな」と思いました。

 今年の体育祭をとおして、特に感心したことは赤組・白組の応援団長を中心とした応援団の真剣な取り組みと、その応援団の一生懸命さを理解し、気持ちよく協力した生徒の皆さんの姿です。今月の目標である「協力」のすばらしさを見た気がします。残念ながら中には自分の楽しい時だけ参加し、面倒くさい時は参加しない人もいたようですが、逆に応援団でなくても、積極的に協力していた人もたくさんいました。多くの先生方は皆さんの体育祭への取り組み方をしっかり見ています。リードする立場にある応援団の人たちは、どのように指示を出し、どのようにかかわっているか?また指示される人たちはどのような気持ちでそれを受けとめているのか?今回応援団として責任を持って取り組んだ人たちは、物事を進めていくことの大変さ、まとめていくことの大変さがわかったと思います。そしてその大変な気持ちを理解し、協力してくれた人には特に感謝してください。何度も繰り返しますが、何事も得意・不得意に関係なく、悩み苦しみながら真剣に取り組んでいる姿はやはりかっこいいなと思いました。光塩で学ぶ人はそんなかっこいい人であり続けてください。

 学校行事は、楽しい、面白いためだけにあるものではありません。生徒の皆さんにとって学習以外でも活躍できる場を設定し、行事をとおして皆さんをより良く成長させていくためのものです。皆さんの中には、「やりたいことはやるが、やりたくないことはやらない。」という人がいます。このような姿勢は認めることはできません。体育祭は終わりましたが、あの時の頑張りと熱い思いは、これからの日々の学習の中でも必ず発揮してください。

 さて、先程も話しましたが、今月の学院のテーマは「協力」です。

 協力は、頼まれたこと、すべきことを皆とともに喜んですることであり、又一つの目標に向かっていろいろなアイデアを出し合い、より良いものをめざそうと積極的に行動することです。必ずしも自分が賛成していることにだけ協力すればいいというものでもありません。反対の立場でも全体のことを考えたときに協力しなければいけない時もたくさんあります。その時その時で、自分の置かれた立場、状況をよく見て、今自分が何をすることが、その目的のためになるのかを考え、判断する力がたえず求められています。それぞれの場面で、自分ができることを積極的に見つけ、みんなが一丸となって、私たちの学院を築いていくという意識で「協力」という言葉の意味を確かめる月にしてください。

 今学期は開校記念ミサ、新校舎の竣工式、バザー、高2の修学旅行、キャロルコンクールなど多くの行事が続き、皆さんそれぞれに活躍の場があります。また運動部の試合や文化部の発表の場もあるでしょう。与えられた場所で練習に励み、協力を惜しまない魅力的な光塩生になるよう努めてください。

2学期始業式 8月29日(火)

P1180611.JPG おはようございます。

 41日間にわたる夏休みはどうだったでしょうか?夏休み中は暑い日が続きましたが、課外や部活動、ボランティア活動、学校行事に頑張る皆さんの姿を見ることができました。そして今日、運動部の生徒を中心に真っ黒に日焼けした皆さんの元気な顔を見ることができ安心しました。

 さて、私は1学期の終業式で皆さんに、「心を鍛えるためには3つの我慢が必要だ」という話をしました。3つの我慢には何があったか覚えていますか?

 1つ目は、苦しい学習や部活動・掃除などを続けるといった『体の我慢』。

 2つ目は、友だちや人とのかかわりの中で大切な『人に対する我慢』。

 3つ目は、欲しいものを我慢したりする『物への我慢』です。

 皆さんはこの休み中、どのくらい我慢をして自分を鍛えることができたでしょうか。
 部活動においては、毎日の練習はもちろん、各大会・コンクールに全力で取り組んだことと思います。私もいくつか見る機会がありました。もちろん勝つことは大切ですが、負けることからも得ることが多いと思います。「あの時こうしていればよかった」。「もっと練習していればよかった。」猛暑の中、日々練習した者だけがこういった課題を得ることができるのだと思いました。必ずこれからの人生に活きてきます。

 また学習活動においても、家庭での学習だけでなく、中学生は高校のオープンスクールに、高校生は大学や専門学校のオープンキャンパスへ参加し、2学期に向けて、そして将来に向けて真剣に考え、努力してくれたと思います。しかしすぐに結果は出るとは限りません。成功するためには努力と失敗、そしてまた挑戦が必要です。学習でも、部活動でも、やらなければ結果は出ません。

 いかに自分の夢に近づくか。人はみんなそのために我慢し努力するのだと思います。特に高3・中3の皆さんはいよいよ正念場です。いい加減な気持ちで将来を決めるのではなく、自分のめざした進路に向かって最後までもがいてください。

 これも1学期の終業式で話したことですが、自分を高めようと日々悩み、その中であきらめずに苦しむことは、恥ずかしいことではなく中学・高校時代には必要なことで素晴らしいことです。この夏の様々な体験をとおして、心の強くなった皆さんが自分を高めるために頑張る姿をみられるよう期待しています。

 今週末には、すぐに体育祭が行われます。まだまだ暑い日が続きますので、しっかり気持ちを切り替え、体調に気をつけて、がんばっていきましょう!

1学期終業式 7月18日(火)

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 今日で1学期の学習が終わります。皆さんにとってどんな1学期だったでしょうか。私は毎学期、終業式で話しをするためにその学期にあったことを振り返ります。その時必ず最初に気づかされ、感謝することは、生徒の皆さんに大きな事件や事故・病気などがなく、無事にこの学期を終えられたということです。今学期も、私にとってこれが一番うれしいことでした。皆さんは気づいていないかもしれませんが、このことには先生方の事前指導が大きく影響しています。学校での過ごし方、自転車の乗り方、夜間外出、体調管理など先生方が事前に口うるさく注意してくださるからこそ、皆さんの安全が確保できています。一学期の終わりに私と一緒に先生方に感謝してください。そして、次に私は一つひとつの出来事を思い出しながら、皆さんに何を伝えようか考えていきます。私には担任の先生をとおして皆さんの様子が伝わってきます。もちろん良いことも悪いこともです。今学期もたくさんの人が頑張った姿を見たり聞いたりしました。その中で私にとって最も印象深かった人は、高3の岩本くんです。岩本君は恥ずかしがり屋で人前で話すことが苦手だけど、今学期は外国客船の歓迎セレモニーや学校説明会などたくさんの知らない人の前で発表しました。苦手なことから逃げず、時には怒られながら練習し、本番では声を震わせながら頑張りました。岩本君は一つの大きな壁を乗り越えたと思います。お疲れ様でした。しかし今学期も良かったことばかりではありませんでした。残念ながら学期末にはいくつかの校則違反がありました。友人関係のトラブルもありました。進路や友人関係で悩んでいるという話しも聞きました。

 そこで今日は皆さんに「心を鍛える」ということについて話したいと思います。皆さんがこれから成長していく過程で高校受検、大学受検、就職試験など、知らない場所で知らない人に囲まれて試験や面接を受けることがあります。そんな時あせらないで、落ち着いて力を出し切るために必要なのは「強い心」です。強い心を育てるには「我慢」が必要で、我慢には3つの我慢があると言われています。1つ目は、苦しい学習や部活動や掃除などを続けるといった『体の我慢』。2つ目は、友だちや人とのかかわりの中で大切な『人に対する我慢』。3つ目は、欲しいものを我慢したりする『物への我慢』です。私に、こんなことを話してくれた生徒がいます。「この前草取りボランティアに参加した時すごく暑かったけど草を300本抜くことを目標に頑張りました。きれいになって気持ちよかったです。」これは、自分が苦しい中でも草取りを続け、自分を鍛えている1つ目の『体の我慢』です。また昨年度の光塩新聞に卒業した3年生が、「光塩で学んでよかったこと」という質問に対してこんなことを答えていました。光塩では、「感謝の気持ち・愛・相手を許すことを学べた。」「誰かのために自分を犠牲にしてでも助けることの大切さを学べた。」「自分に素直に向き合えるようになった。」「人とかかわることが楽しいと思えるようになった。」これを書いた卒業生たちも、このことに気づかされるまで、きっと人とのかかわりの中で悩み苦しみ我慢してきたことでしょう。これが2つ目の「人に対する我慢」から学んだことです。3つ目の『物への我慢』は、日頃から家庭でもよく言われていることでしょうから、ここでは省略します。これら3つの我慢ができなくなると、人はやる気を失うそうです。こんな人はいませんか?

・授業中、すぐにあきらめて隣の人と私語をはじめてしまう人

・質問をされると、自分の考えを出せず、周りに助けを求める人

・掃除のゴミ捨てなど、一人でできるのにふたりで行こうとする人

・試験勉強も一人ですればいいのに、友だちを誘い結果的に何もしない人

このような人は、今まで話した3つの我慢ができていない人です。そして校則違反をし、目標も設定できず、すぐにあきらめてしまう人です。皆さんには、授業・部活動・掃除・委員会活動・学校行事・友達や先生とのかかわりなど全ての学校生活をとおして心を鍛えるチャンスが平等に与えられています。その中で、3つの我慢をどれだけ自分の心に入れるか、自らに問う力をどれだけ強く持つかで皆さんの心の成長は変わってきます。きっと多くの人は、自分を良くしよう、高めようと毎日毎日戦ってもがいています。その中であきらめずに苦しむことは、決して恥ずかしいことではなく「前向きに生きている証」です。悩み・もがいている人は我慢をし、心を鍛え、強い心を備える努力をしているということです。

 夏休み中も多くの課題や日頃できない体験などで「3つの我慢」を感じることがあると思います。強い心を備えるために、それが自分の成長につながることを信じて我慢することと向き合ってください。2学期の始業式で、心の強くなった皆さんに会えることを楽しみにしています。

朝礼のことば 6月2日

 月曜日に行われた草抜きボランティアには、57名の生徒の皆さんが参加してくれたと聞きました。暑い中、学校のより良い環境づくりのためによく頑張ってくれました。ありがとうございます。グランドがきれいになったことはもちろんですが、それ以上に生徒の皆さんが学校のために自ら考え、行動したことに大きな意味があります。萩光塩学院がめざしている教育の成果、そして皆さんの大きな成長が見られ、本当に嬉しかったです。
 また、5月31日には光塩会総会が行われました。学級懇談では、中間テストの結果もお知らせしました。結果に満足している人、ホッとしている人、今回は失敗したと思っている人など、いろいろだと思います。学習にはこれで十分という限度はありません。そして勉強は孤独な戦いです。この結果が自分の将来にも大きく影響していきます。皆さんは、部活動や校友会活動・ボランティア活動など忙しい日々を送っていると思いますが、学習に対しても常に向上心をもって取り組んでください。
 さて、今各運動部の人たちは、高校総体の県予選に出場しています。これから大会に臨む生徒の皆さんは、今持っている力を最大限発揮できるよう技術面だけでなく、精神面・体力面も併せて万全の状態で臨んでください。特に3年生は、3年間の集大成の大会です。試合に勝つか負けるかだけではなく、3年間の厳しい練習に耐えてきたことを自信として頑張ってきてください。応援しています。
 今月の学院のテーマは「ゆるし」です。4月の目標の「出会い」、5月の「かかわり」に次いで、今月の「ゆるし」、この3つには深いつながりがあります。出会いがなければ、かかわりは生まれません。そして、かかわりのないところには、赦すことも、赦されることも生まれません。新学期から2カ月経って新しい生活に慣れてくると、緊張感が薄れ、次第にわがままが出てきます。慣れることは、親しみも増しますが、同時に自分の思いどおりにならないことへの不満も出てきます。私たち人間は、他人の失敗や間違いには厳しく敏感ですが、自分の弱さや過ちには非常に寛大です。
 私は、今日『ゆるし』について皆さんに話しをするにあたって、これまでの自分自身を振り返ってみました。小学校から高校まで何度も何度も校則違反をしてしまいました。喧嘩もいっぱいしました。親が学校に呼びだされたことは数え切れません。そして今でもたくさん失敗をしてしまいます。しかしどんな時も最終的には家族をはじめ、職場の仲間や友だちなどたくさんの人から赦され、我慢してもらってきました。私はどうだったでしょか?家族や周りの人を叱ったり、責めたりしたままではないでしょうか?もちろん赦されるためには、失敗の事実をありのまま認めることと謝罪する勇気が必要です。本当に反省し、改善しようと努力している人を私は赦しているでしょうか?そう考えた時深い反省の念が沸き起こり、これからは逆に自分に厳しく、人に寛大な心を持つことの方が大事だと改めて気づかされました。多くの人とかかわる時、相手の欠点ばかりを見るのではなく、相手を赦しながら、良いところをみつけられる人になりたいものです。



朝礼のことば 5月12日

 新緑の美しい季節になりました。城下町(堀内)の白壁に黄色い夏ミカンが色鮮やかに映っています。私たちの住んでいる萩は、美しい山と海に囲まれた自然豊かな町です。日々の学習や部活動などで疲れを感じたとき、自分が毎日通っている景色に目を留めてみてください。きっと皆さんの心をホッとさせ、元気を与えてくれると思います。
 さて、皆さんは今年のゴールデンウィークをどのように過ごしたでしょうか?ゆっくり休んで、新年度の緊張感からくる疲れをとった人、部活づけの毎日だった人、はぎキッズパークや外国客船歓迎セレモニー、乙女峠祭りのボランティアに参加した人など、それぞれ充実した休みを過ごしたのではないでしょうか。来週からは中間試験が始まります。一回のテストが自分の将来に大きく影響してきます。しっかり気持ちを切り替えて、集中して学習に取り組んでいきましょう。
 ところで、5月はカトリック教会では聖母マリアを讃える月になっています。ヨーロッパでは、春の訪れを喜ぶお祭りとして、いたるところでマリア祭が行われています。津和野では5月3日に乙女峠祭りが行われ、今年も光塩から数名の生徒が参加しました。全国から約2000人の人たちが集まり、津和野カトリック教会から2キロ離れた乙女峠を目指して、聖母マリア像を中心に巡礼の行列が続きます。今年は「浦上四番崩れ」から150年の節目の年になります。正午より行われた野外ミサでは、殉教者に祈りと聖歌が捧げられ、その響きは、参加した人々にも清らかな感銘を与えていました。乙女峠祭りは、キリスト教迫害などの日本史とも関係があり、さらに城下町を散策したり、SLを見たりと津和野観光もできるので、カトリックの信者でなくても参加する価値のあるものだと思います。来年も多くの皆さんに参加して欲しいと思いました。
 さて、今月の学院の目標は「かかわり」です。
 かかわりについて、最初に私がサイパンの修学旅行で見たある生徒の話をしたいと思います。その生徒は、サイパンですぐに現地の子どもや大人たちと仲良くなりました。私はその様子を見てとても感心しました。それは英語が話せて、お互いを理解し合っていると思ったからです。しかし、びっくりです。なんと彼は相手が話す英語をほとんど理解していませんでした。英語を理解していないのにどうしてすぐに仲良くなれるのか?私は不思議でたまりませんでしたが、実は、彼は人より優れたコミュニケーション能力を持っていることに気づきました。彼はどこででも、誰にでも、失敗を恐れず積極的に話しかけ、言葉が通じなくてもジェスチャーや表情、その時の雰囲気だけで理解し合っていました。英語が話せないのにここまで人とかかわることができるのは、本当にすごいことだと改めて感心させられました。
 人とのかかわりは本当に難しいことです。良かれと思ってしたことが、相手にとって嫌なことだったり、余計なお世話だったりします。しかし、私たちが社会で生きていく中で、人とかかわらずに生きていくことはできません。だから、ここで大切なことは、自分本位に行動するのではなく、人の気持ちを考えて行動し、かかわることです。人とのかかわりは、自分が傷ついたり、相手を傷つけたりすることもあります。でも、かかわることから逃げていては、いつまでもお互いを理解し合うことはできません。憶測や思い込みではなく、勇気をもってコミュ二ケーションをとることによって、友達や家族そしてクラスでの良い人間関係ができるのだと思います。
 今月は、かかわりと自分を見つめることの両方を大切にする月にしていきましょう。

光塩の朝礼について 4月21日

 新年度が始まり、2週間が経ちました。
 中1・高1の新入生の皆さんは、少しずつ学院での生活リズムをつかむことができているでしょうか。2年生、3年生の皆さんは、学習と部活動に集中できているでしょうか。
 今日は、まず初めに新入生のために、光塩の朝礼について話しておきたいと思います。
 光塩での朝礼は、今皆さんが立っているように全校で行います。本校では、この朝礼をとても大切にし、予鈴から本鈴までの2分間の沈黙は、一日の始まりにけじめをつける貴重な時間になっています。「今日一日どのように過ごしたいか?」前日の反省や今日一日の取り組み方をしっかり考える時間に使ってください。そして、毎週金曜日の朝礼では、聖歌を歌い、その後先生方から生徒の皆さんにメッセージを伝えてもらいます。先生方一人ひとりのこれまでの経験や思いを皆さんに伝えることによって、皆さんが新しい発見をし、さらにより多くのことに気づいて、充実した学校生活がおくれるようになればと考えています。先生方が語りかけられる言葉をしっかりと聞いて、大切にしてください。この朝礼の中で、笑ったり、そわそわ動いたりしている人は、中学生・高校生としてとても恥ずかし行動をしていることになりますので、気をつけましょう。
 さて、生徒手帳5ページに学院の精神を具体化させる、毎月の目標が書いてあります。この目標についても月初めの金曜日の朝礼で私から話しをさせてもらいます。
 今月のテーマは「出会い」です。よく「人との出会いが人生を変える」とか「人生が豊かであったかどうかは、その人がどれだけの人に出会ったかで決まる」と言います。新入生にとっては、新しい友だち・先輩・先生方との出会いの真っ最中だと思います。青年期における人との出会いは、その人の人生にとって大きな財産になります。若く、柔軟な感性で日々を過ごしている時代に、自分とは異なる生い立ちや境遇の人たちと出会うことは、人生に新しい視座や価値観をもたらしてくれます。2年生・3年生は、同じクラス、同じ友達であっても、相手を新たな目で見直すことによって、それまで自分が思っていたのとは別の、新しい友だちの面を発見することができます。さらに、新しい自分とも出会うことができたら、今年度のすばらしい出発になると思います。
 自分の心の柔らかさ、素直さによって、新たな発見や素晴らしい出会いがあるように、これからも、ひとつひとつの出会いと出来事を大切にしていきましょう。

2017年度 入学式 4月8日


校長式辞

 やわらかな日差しと心地よい風に、生命が躍動する希望の春を迎える季節となりました。 中学校、高等学校に入学された皆さん、ご入学おめでとうございます。また、保護者の皆様にも、お子様のご入学を心からお祝い申し上げます。
 さて、新入生の皆さん、皆さんは、今どんな中学校生活、高校生活を思い描いていますか。新しい環境・新しい友達とのかかわりに、少しばかりの不安を感じながらも、これから始まる学校生活に大きな期待や希望を抱いていることでしょう。私たち、萩光塩学院の在校生、教職員は、今日の入学式を心待ちにし、皆さんの学校生活を充実したものにするため、一生懸命、準備してきました。先ほど、新入生代表が宣誓してくださったように、これからの三年間、思う存分自分の目標に向かって進み、大きく成長していってください。
 萩光塩学院では、皆さん一人ひとりを「かけがえのない存在」として保護者の方からお預かりしました。「かけがえのない存在」というのは、他の誰とも同じではない、ただ一人の大切な存在ということです。まずは、そんな自分を大切にしてください。そして、そこから、「自分がどう生きるべきか」を、将来の夢や希望にあわせて見つけていってください。
 先ほど読まれた『あなたたちは世の光です。あなたたちは地の塩です。』という聖書の言葉は、神から私達人間への、限りない期待と信頼をあらわした言葉です。皆さんが、「世の光・地の塩」という本校の建学の精神に沿って、「自分の周りに喜びと光をまく人」として、豊かな心を養い、将来、社会に貢献できる人となるよう卒業まで共に歩んでいきましょう。
 これから中学生・高校生として、自分らしく生きていくためには、毎日の積み重ねが必要です。そして、「世の光・地の塩」として生きていくためには、広い視野で物事を見る力が必要です。「今ここで何をすべきか」「何をしてはいけないか」を判断して、自分自身をしっかり見つめていきましょう。皆さんが、これからの学校生活の中で、いつもこのことを心がけ、前向きな姿勢で学習や部活動に励み、そしてすばらしい友情を育んでいくことを期待しています。また、毎日の生活の中でも、自分を奮い立たせていく、チャレンジ精神を持つことも忘れないでください。そして、自分の成長を確かめながら、現代の厳しい社会状況の中にあっても、学ぶことのできる幸せと、家族への感謝の心も忘れないでください。このような気持ちで萩光塩学院での生活を始めていって欲しいと願っています。
 既にご存知だと思いますが、今年度、円型校舎にかわる新校舎が完成します。円型校舎は、今から六十三年前、設立母体であるメルセス会を中心に、国内外のたくさんの姉妹校の協力によって建てられた光塩のシンボルでした。学院のシンボルは無くなってしまいましたが、学院には毎年皆さんのような新入生が入学してきます。そしてここで建学の精神について学び、それを引き継いでいくことは何も変わりません。今日ここに入学された皆さんが、二十年後、三十年後にも、この学院で学んだことをしっかり語り継げるよう、新しい仲間と共に充実した時間を過ごしてください。新しい校舎で学ぶ最初の年を、新しい萩光塩学院のスタートにしていきましょう。
 保護者の皆様、今日から皆様方の大切なお子様をお預かりすることになりました。大変嬉しく思うと同時に、非常に大きな責任も感じています。我が校の建学の精神に基づいて、一人ひとりの生徒に秘められている力が、十分に発揮され、立派に成長できるよう、私たち教職員も、全力を尽くしてまいります。いろいろとご協力をお願いすることもあると思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。 最後になりましたが、新入生の皆さん、学校の中心は生徒です。今日から皆さんが、この萩光塩学院の主役です。皆さんの力でこの学院に新しい風を吹き込み、先輩方と共に、良き伝統を築いていってください。皆さんのこれからの成長と活躍を祈って、お祝いの言葉といたします。

1学期 始業式 4月8日


校長先生の挨拶

  今日から平成29年度が始まります。新2年生・3年生に進級されたみなさん、進級おめでとうございます。今、皆さん一人一人の表情や姿を見ていると、それぞれ決意も新たにして、始業式に臨んでいるように見えます。
中学校3年生のみなさんは、義務教育の最終学年として、また、高校3年生の皆さんは萩光塩学院の最上級生として、学校行事や校友会行事、部活動など、その中心となって積極的に取り組んで欲しいと思います。 また、今年度末には自分の将来にかかわる進路決定という大きな目標を成し遂げなければなりません。それぞれの目標に向かって精一杯努力してください。中2、高2のみなさんは、中堅学年として、思う存分、自分を磨き、充実させる時です。3年生を助けて活動するとともに、学校生活に慣れない1年生も助けてあげて欲しいと思います。光塩の1年間を左右する重要な鍵を握っているのは2年生です。是非、がんばってください。期待しています。
 さて、午後からの入学式には、6名の中学1年生と48名の高校1年生が入学してきます。新入生は、2年生・3年生を手本にして、学校生活を送ります。よき手本となるように、先輩として立派な態度で迎えてあげてください。皆さんにとっても今日からが新しいスタートです。夢をもち、夢を膨らませ、夢が実現できるようにしっかりと勉強や部活動に取り組んでください。私たち教職員も頑張るみなさんをしっかり応援します。3学期の終業式でも話しましたが、皆さんが成長していくためには、周りの人たち全ての協力や支えが必要です。そのことを決して忘れず、感謝と尊敬、思いやりをもって毎日を過ごしていきましょう。

使命 3月3日

 高校の卒業式が終わり、今年度も残りわずかとなりました。来週からは学年末のテストが始まります。一つひとつの試験が自分の将来を左右することにもなります。しっかりと準備をして試験に臨んでください。

 そして、中3の皆さんは、今日で卒業試験が終わります。来週は卒業式です。残りわずかな時間の中で、中学校3年間を静かに振り返りながら、これからの高校生活に向けて、自分の気持ちを整理する時間としてください。

 今月の学院のテーマは『使命』です。私たちの学校は、キリスト教精神に基づいたミッションスクールと呼ばれています。ミッションとは『使命』と訳すことができます。光塩の使命は、人間が生きていくうえで必要な知恵と他者の痛みに共感し、共に生きる感性を身につけることです。さらに世界観と歴史認識を身につけ、多文化世界に生きることのできる国際性を学んでいくことにあります。
 皆さんが毎日唱える『光塩生徒の姿』の中に「真・善・美を識別する力を養い…」とありますが、これは今私が話したことにあたります。萩光塩学院で学ぶ皆さんが、共に学ぶ中で、まず友だちの喜びや悲しみ、痛みに気づき、共感し、かかわることができる人になること、これが私たちの使命です。

 2016年度の終わりに、私たち一人ひとりが、この学院で学んでいる意味を見つめ直し、私たち自身のミッションを確認していくこと。それが新しい学年に向けての一番良い準備になると思います。

高校 卒業式 2月28日


 日本海から吹きつける冷たい風も次第に暖かくなり、萩の町の中でも春の息吹が感じられるようになりました。この早春の佳き日に、萩市長野村興兒様をはじめ、多数のご来賓の皆様のご臨席を賜り、ここに平成二十八年度萩光塩学院高等学校卒業証書授与式を挙行できますことは、卒業生はもとより、在校生・教職員にとりましてもこの上ない喜びです。心より感謝とお礼を申し上げます。
只今卒業証書を授与いたしました四十八名の皆さん、ご卒業おめでとうございます。皆さんは入学以来、「世の光・地の塩」の建学の精神のもと、学習や部活動、ボランティア活動、また様々な学校行事に、かけがえのない仲間と共に全力で取り組んできました。そしてそこから優しい心と大きな力を身につけながら着実に成長してきました。この三年間、校舎の中に広がっていた皆さんの笑顔と弾けんばかりの声、その一つ一つが、私にとっても大切な思い出となりました。特に開校記念ミサやキャロルコンクールでの皆さんの歌声はとても美しく、その歌声に下級生たちも導かれ、この体育館がヨーロッパの聖堂を思わせる厳粛な雰囲気に包まれた時はとても感動的でした。今改めて、この学院で皆さんと出会い、ともに学ぶことができたことに心から感謝しています。
これから皆さんには、この学院で身につけてきた力を、人のため、地域のためにいかんなく発揮していくことが求められます。今日の卒業という日は、皆さんが社会のために奉仕する新しい出発の時でもあります。
 皆さんもよく知っているとおり、私たちの学校「萩光塩学院」は、スペインを発祥地とする『べリス・メルセス宣教修道女会』が設立母体となって今から六十五年前に設立されました。創立者のマドレ・マルガリタは、スペインにある姉妹校で学び、その後修道院に入り、シスターになってからも教師として生徒たちとのかかわりを大切にされました。そして新たな挑戦として、広く世界に目を向け『愛』と『希望』を全ての人々、特に若者たちに伝えたいとの思いを強く持つようになりました。まずスペインから中国に赴き、次にミクロネシアの島々、そして九十年前、東京に光塩女子学院を創られた後、私たちの学校が設立されました。日本の学校設立にあたっては、シスターの手紙や日記から、当時の日本での生活がどんなに困難なものだったか知ることができます。私も創立者について学ぶ機会を持ちましたが、その中で私が一番心惹かれたのは、時代の大きなうねりの中で、シスターが神の教えと自身の信念に従って、勇気と大胆ともいえる行動力をもって新しい歩みを始めたことです。この思想と行動力は、郷土の偉人吉田松陰先生と相通ずるものがあります。九十年前の世界の情勢は、交通手段・通信手段などをとってみても、今では想像もつかないほどゆっくりとした動きで、そこから世界に展開していくことは本当に困難なことでした。シスターの生涯は決して、安易なものではなく、命をすり減らしてのものであり、彼女の命の代価として、今私たちはこの学院で共に学ぶことができるのです。皆さんの新たな出発にあたり、私は皆さんが、創立者と同じ勇気と大胆な行動力をもって新しい世界へ歩み出していくことを願っています。
 この地球上には信じられないほど多種多様な価値観と複雑なものの見方、考え方があります。また皆さんを待ち受けている社会は、かつてないスピードで変化しています。産業構造の変化やグローバル社会の進展に伴い、これまでの枠組みから新たな仕組みづくりへの転換が求められています。このような時代だからこそ、私たちに必要なことは、物事を一元的に捉えることなく、自分とは異なる考え方を持つ人がいることを認め、それを受け入れる勇気を持つことです。皆さんは、萩光塩学院で、修学旅行や多くの異文化交流などを経験する中から、他者とのかかわりや広い視野で物事を見、考え、判断することを学んできました。
これから広い世界に飛び立っていく皆さんにひとつの言葉を贈ります。『Think globally Act locally』この言葉は、今年度の本校のスクールガイドの表紙にも載っています。世界的な視野で物事を考え、そして地域のために行動するという意味です。また「夢高く・地に足つけて」とも訳されます。グローバリズムの基本はローカリズムです。卒業生の皆さん、まずは美しく豊かな自然があるこの萩の町で育ったことに感謝してください。そして、そこで鍛え、蓄えた力を信じて、ビルの聳え立つ大都会でも、言葉が不自由な外国でも、恐れることなくマドレ・マルガリタや松陰先生のように、胸を張って堂々と生きてください。急速に進むグローバル化社会の中で、現状を打ち破る新しい叡智と若いエネルギーが今こそ必要とされているのです。
 保護者の皆様、本日はお子様のご卒業、誠におめでとうございます。人生で最も多感で、しかも著しい成長期のお子様が、こうして卒業の日を迎えられましたことは、感慨もひとしおかと思います。この間、本校の教育活動に多大なご支援とご協力を賜りましたことに深く感謝いたします。本当にありがとうございました。
 卒業される皆さん、皆さん一人ひとりのこれからの歩みが、建学の精神のもと、自分のまわりに喜びと光をまくことができる魅力的な人となるよう祈念し、また萩光塩学院を卒業されてからも見守り、応援していくことを約束してお祝いの言葉といたします。


      平成二十九年二月二十八日
           萩光塩学院高等学校  校長  中村 柔道



隣人愛 2月3日(金)

【朝礼の言葉】
 高3の卒業試験も明日で終わり、いよいよ別れの時が近づいてきました。2月は中3・高3の皆さんにとって、中学・高校の総仕上げと次に来る新しい生活のための準備の期間です。今の仲間と過ごす時間はもう2度とありません。この1カ月を大切に過ごしてください。
 今月の学院のテーマは「愛」です。今日は「隣人愛」について話したいと思います。聖書の中に「隣人を自分のように愛しなさい」という言葉があります。この言葉から、隣人愛は自己愛を前提としていることが分かります。しかしこの自己愛とは、エゴイズムやナルシシズム、自己陶酔、自信過剰などといった間違った自己愛のことではありません。自分を正しく愛することが出来てはじめて、隣人を愛することが出来るようになります。また、「隣人愛」については「隣人とは誰か?」という議論があり、次のような有名な話があります。これは宗教の時間などにも聞いたことがある話だと思います。
『あるユダヤ人がエルサレムからの旅の途中、追いはぎに襲われ半殺しの状態で道端に倒れていた。そこにユダヤ人の祭司が通りかかったが、その人を見ると、道の向こう側を通って去って行った。次にレビ人もやって来たが、その人を見ると、同じように道の向こう側を通って去って行った。ところが、次に来たサマリア人は、その人を見ると哀れに思い、近寄って傷を消毒し、包帯をして、ろばに乗せ、宿屋に連れて行って介抱した。そして翌日、宿屋の主人に銀貨二枚を渡して言った。「この人を介抱してください。費用がもっとかかったら、帰りに私が払います。」』さて、あなたはこの三人の中で、だれが追いはぎに襲われた人の隣人だと思いますか。
 この話を理解するためには、登場した三人がどういう人間なのか知る必要があります。ユダヤ人の祭司は神に仕える人で、困っている人がいたら、真っ先に救いの手を差しのべるべき人です。レビ人も、神殿で門番と聖歌隊を兼ねるような役職で、やはり神に仕える人です。そしてサマリア人は、パレスチナのサマリア地方に住む人々のことです。ユダヤ人は、排他的で選民思想が強く、サマリア人を嫌い、軽蔑していました。ところで追いはぎに襲われたのはユダヤ人です。だからこの人を隣人として一番に助けなければならないのはユダヤ人の祭司で、その次がレビ人です。サマリア人にとってユダヤ人は、自分たちを軽蔑し、嫌っている人たちで助けたくはない人です。しかし結局、追いはぎに襲われた人を助け、ユダヤ人の隣人となったのはサマリア人でした。この話は、次のことを教えています。
 例え見ず知らずの人であっても、敵対する人であっても、その人が困っていたら、自ら進んで助けてあげること。つまり、「誰が自分の隣人なのか?」が問題なのではなく、「自ら進んで隣人となること」が、隣人愛の本質だというのです。このことから「隣人愛とは、自分以外の全ての人に対する愛である」ということができます。
 私は、隣人愛とは、他人の命を救うような仰々しいことだけではないと思います。例えば、自分の周りで嫌なことがあっても、周囲の人間や社会に対して怒りや憎しみをぶつけないこと。怒りが込み上げても、人の悪口を言ったり、罵ったりしないこと。弱い人間に対して、いじめや差別を行わないこと。そして出来れば、優しさや微笑をいつも絶やさないように努力すること。このように、周囲に対する「ほんの少しの思いやり」を持つだけでも立派な隣人愛だと思います。
殺伐としてストレスの多い現代社会の中では、このような「ほんの少しの隣人愛」を社会全体に浸透させることこそ、もっとも重要で大切なことだと思います。今月から優しさと微笑みの絶えない「ほんの少しの思いやり」のある学校にしていきましょう。

カルタ会 1月10日(火)

 これから新年最初の行事、第49回光塩カルタ会を始めます。まず初めに、昨年も話しましたが、1年生もいますので、光塩のカルタ会の歴史について簡単に話したいと思います。
 一般的にカルタといえば、藤原定家が編集した小倉百人一首が有名ですが、光塩のカルタ会は、光塩独自の『光塩百人一首』で行います。これは学校が創立されてしばらくして、国語科のシスターが生徒に覚えて欲しい歌を百首選び、伊東勲先生という方が、読み札も取り札も筆で一枚一枚書かれたところから始まりました。伊東先生は歌を読むことを大事にされた方で、生徒だけでなくまわりの先生たちにも「君、歌を読みませんか」と誘われていたそうです。
 これから始める光塩百人一首は半世紀近くたった今も続けられている伝統ある行事です。昔はクラス全員で予選会をし、代表6名を決めて、その後各教室でクラス対抗戦をしていました。トーナメント方式で優勝が決まるまで何回も競技をしたそうです。決勝は3学期の始業式でやっていましたので、勝ち残った2つのクラスの代表は冬休みに猛練習しました。全生徒が体育館に集まり、今の形で行うようになったのは約20年前からです。一人ひとりの取る枚数がクラスの得点になりますから、是非がんばってください。
 最近、中・高校生がカルタをする姿はあまり見かけませんが、お正月のニュースでは、カルタ会が行われた様子が必ず取り上げられるなど、カルタは日本独自の伝統的なカードゲームです。百人一首やいろはかるたは、遊びの中に暗記力やことわざの中の教訓などが含まれています。単に楽しむためだけのカードゲームではなく、遊びという形を使った教育でもあります。中学・高校時代に覚えたことは一生忘れません。ぜひクラス優勝、個人優勝めざしてがんばってください。

3学期 始業式 1月10日(火)

 おはようございます。そして、新年あけましておめでとうございます。
あわただしかった冬休みも終わり、いよいよ平成28年度締め括りの3学期がスタートします。冬休みは、皆さんにとって意義のある充実した休みになったのではないでしょうか。これから始まる新学期、生活のリズムを学校モードに切り替えて、本年度を締め括ってくれることを期待しています。特に中学・高校の3年生は、いよいよ卒業までのカウントダウンが始まりました。「終わりよければ全てよし」とも言います。いろんな意味で、有終の美を飾って欲しいと思います。自分の未来をみつめ、高校生として、また大学生・社会人としてスタートできる準備のために、前向きな日々を過ごしてください。
 私は、年末の12/29と新年1/2に本校の小学校から高校までを卒業した人たちが開いてくれたプチ同窓会に出席しました。どちらの学年も私が小学校4年生・5年生と2年間担任したクラスです。あの当時、いろいろ頭を悩ませた生徒たちが、立派な社会人として成長した姿を見ることができ、とてもうれしい気持ちになりました。この2つのクラスには、かなり厳しい指導をしてきたので、当時、子どもたちからは決して好かれてはいなかったと思います。「中村は厳しすぎる、早く担任変わって欲しいと思っているだろう」と思っていたので、まさか今のように頻繁に訪ねて来てくれたり、誘ってくれたりするとは想像もしていませんでした。今回同窓会でたくさんの思い出話をしたことで、教え子たちが成長し、あの頃の私たちの思いをきちんと理解してくれていたことがわかり、本当に嬉しく思いました。改めて生徒の皆さんに伝えますが、先生方は今だけでなく、皆さんの将来を見据えながら、立派な社会人になるようにかかわってくださっています。新年の初めに、そのことを理解し、先生方としっかり向き合ってください。
 さて、今年は酉年です。私は、元日にこれまでの酉年で起きたできごとを調べてみました。 72 年前の 1945 年は第二次世界大戦が終結した年です。60 年前の 1957 年は、南極越冬隊が南極大陸に初上陸しました。48 年前の 1969年にはフジテレビで「サザエさん」の放送が始まりました。36年前の1981年は、スペースシャトルコロンビアが初のスペースシャトルミッションで打ち上げられました。そして12年前の2005年4月は、当時のローマ教皇ヨハネ・パウロ2世がなくなられました。
 2017年が、明るいニュースや楽しい出来事がたくさんある酉年になることを願って、これから群馬県出身の詩人、星野富広さんという方の詩を光塩風に少し読み替えて紹介します。
(原文もとてもいい詩です。是非読んでみてください。)

 笑顔で挨拶を交わし  小さなことにもよろこび
 嘘を言わず  悪口も言わず
 学校に来て勉強したり遊んだりできることに感謝し  仲間のしあわせを祈る
 1月1日の気持ちを 皆がみんな 12 月 31 日まで 持ち続けていられたら
 素敵な学校になる

 1月1日に新年を迎えたときは、みんな不思議と清々しく新鮮な気持ちになれると思います。
 今年も、楽しく、素敵な萩光塩学院をみんなで創っていきましょう。

2学期終業式


【2学期終業式】
 今日で、2学期を終了します。2学期は約80日間という長い期間でしたが、皆さんにとっての充実度はどうだったでしょうか。私は1学期の終業式で皆さんに、「創造力を身につけて欲しい。」という話をしました。そしてそれを踏まえ2学期の始業式では『物事は適当に取り組めば、適当な成果しか返ってこない。常に先を創造しながら「どうせやるなら…」「どうせ時間をかけるなら…」と自分の力になるように取り組んで欲しい』と話しました。さてどれだけの人がそのことを意識してこの2学期を過ごしてきたでしょうか。皆さんは、どんな場面でそれを実行したでしょうか。体育祭の応援合戦やリレー等で燃えたこと、開校記念日のハレルヤコーラスや先日行われたキャロルコンクールで力一杯歌ったこと、バザーで一生懸命働いたこと、そして高2の皆さんは修学旅行でたくさんの新しい発見もしたことでしょう。これらの体験はきっと多くの人に感動を与え、また皆さんにとっても「やればできる」という大きな自信にもなったと思います。部活動では、苦しい練習に耐え、卓球部・テニス部・書道部が中国大会に出場又はその権利を手にしました。他の運動部や文化部もそれぞれの場で活躍し、大きな成果を収めることができました。さらに部活動以外の取り組みでも多くの表彰を受けました。キーリーグの山口県警本部長賞をはじめ、英語や作文・書道など多くの分野で多くの生徒が活躍したことは、学校として本当に嬉しい限りです。そして光塩の元気が発信されていることに改めて感謝したいと思います。ありがとうございます。
 さて、明日から3週間の冬休みに入りますが、私は最近の皆さんの活躍と様子を見比べながら思ったことがあります。今日はそのことについて話したいと思います。
 最近の光塩生は優しいし、謙虚であると思います。しかし反対に言うと、自分に自信を持つことができていない。自分の考えをはっきり伝えることができていないとも言えます。先ほども言ったように、皆さんはそれぞれの場できちんと役割を果たし、そして成果をあげています。ですからもう少し自信を持った方がいいと思います。こんなことを言うと先生方に怒られるかもしれませんが、教師は時として欲張りになります。テストでは100点を採れと言い、体育祭で走れば一番がいいと言います。何でもいいから活発に意見を言えと言い、ちょっと言いすぎると静かにしなさいと言います。そんな完璧な学生がいるでしょうか?まだ大人への発達途中にいる皆さんがそんな理想的な人間であるわけがありません。先生方はそれを十分わかっています。先生方は叱っているのではなく、成長を促しているのです。失敗してもいい、間違ってもいい。私は皆さんにちゃんと自信をもって成長して欲しいと強く願っています。本田宗一郎という人は「挑戦した後の失敗より、何もしないことを恐れろ」と言っています。人はとかく行動する前にいろいろ考えてしまいがちです。それも、考えれば考えるほど悲観的になり、結果考え過ぎて不安になり、失敗を恐れ挑戦ができなくなってしまいます。挑戦すれば変化は起こるけども何もしなければ変化は起きません。恐れることはただ一つ、現状を維持し続けることです。中・高生の皆さんは、やろうと思えば何でもできます。ぜひ自分を信じて元気よく前に進んでください。平成29年という新しい年を迎えるにあたって、そのことを心に留めておいてください。1月10日の始業式には、新しい誓いを胸に秘め、自信に満ちた皆さんの顔を見ることを楽しみにしています。

希望の光 11月4日(金)

 今月は開校記念日のミサから始まりました。今年初めてミサに参加した人は、創立者マドレ=マルガリタが光塩の生徒たちに何を期待し、どういう生徒に成長して欲しいと願ってこられたか理解できたと思います。学院の創立を記念することは、ただ過去の伝統を守っていくだけでなく、新たな出発を祝う節目の日でもあります。創立から65年たった現在も、そしてこれからも生徒の皆さんによって光塩の精神、良き伝統が引き継がれて行くことを願っています。ミサの最後にみんなで歌った『ハレルヤコーラス』は、とても素晴らしいものでした。参加された卒業生や保護者の方からは、「生徒たちの歌声に感動しました。」「来年も聞きに来たくなりました。」とたくさんのお褒めの言葉をいただきました。私も皆さんの歌声聞いて、皆さんの純粋さと力強さを感じました。そして一人ひとりを光塩の生徒として誇りに思い、「希望」を感じることができました。

 今月の学院のテーマは「希望」です。
 1日のミサの後のコンサートに2人の卒業生が参加しました。皆さんは、ステージ上で演奏する先輩方の姿を見てどう思ったでしょうか?「かっこいい」「あんな風になりたい」と思った人もいるかもしれません。しかし彼らも何の苦労もせずに今があるわけではありません。高校時代、勉強や進路、人間関係でたくさん悩み、自分の将来像を描くこともできず、もがき苦しんでいた時期がありました。その苦しみを親や先生方にぶつけたこともありました。しかし、久しぶりに母校に帰ってきた彼らは、恩師の先生方の前で少し照れながらも、素晴らしいパフォーマンスを披露してくれました。きっと彼らは高校時代の経験をとおして、音楽という自分のめざすべきものを見つけ、今日まで努力してきたのでしょう。ステージ上で演奏していた二人は、自分の「希望」に向かって輝いていたので、かっこよく見えたのではないでしょうか。
 私たちは、「希望」という言葉を聞くと、個人としての望みを思い浮かべますが、今月はそこだけにとどまらず、もう少し広がりをもってクラスとして、学校として、社会としての希望を見出していく月にしたいと思います。嫌なこと苦しいことがあると私たちはすぐに絶望的なことの方を考えてしまいます。しかし、そんな時ほど心の奥にある「希望の光」を信じながら努力していく月にしていきましょう。

 最後に、今月23日には伝統の光塩バザーがあります。その準備も本格的に始まっています。毎朝早くからビスケット焼きの準備をしてくれている3年生の田中君、平川君ありがとうございます。彼らのようにバザーの仕事を喜んで手伝ってくれる皆さんの姿を見るたびに、とても気持ちの良い思いをさせられます。私立学校は、保護者・卒業生・地域の方々の支えがあって成り立っています。それを一番感じることができるのがこのバザーです。私たちはそれのことをしっかり理解しなければいけません。光塩バザーの由来は既に皆さんも知っていると思いますが、このバザーは「自分たちの学校を自分たちの手で作っていこう。」と始められたものです。これが受け継がれ、保護者の方々や卒業生・地域の方々がたくさん協力してくださっています。私たちはバザーに来てくださる多くの方々に感謝の気持ちを込めて、この1か月気持ちよく働いていきましょう。

10月のテーマは「信頼」

【朝礼の言葉】
 秋の気配がいたるところに感じられるようになりました。
9月は体育祭から始まり、インドネシアからの留学生との交流会、部活動の試合など、慌ただしい毎日が続いたことと思います。今月は中間テストがあります。少し心を落ち着かせて、時間を上手に使いながら勉強に集中するよう努めてください。
 さて、今月の学院の目標は「信頼」です。
 私たちはいつも心の中で「人から信頼されたい」と願っています。しかし、「信頼される人になるためにはどうしたらいいか」と考えたり、そのために努力したりすることは、日々の生活の中で、なかなかできていないのが実情です。そして、私たちはいつも自分のことよりも、他者への要求が先にあり「あの人は信頼できない」「先生なんて信用しない」と言ってしまいます。しかし、そう言う前に、まず自分が信頼される人であるかどうか、自分に問いかけてみましょう。私は今日、皆さんに今月のテーマを話すにあたって、どうしたら、信頼される人になれるのか、もう一度考えてみました。それを皆さんに伝えたいと思います。
ま ず、ひとつめは、「自分の間違いを素直に認める」ことです。「間違いを正す」という行動には、謙虚・誠実・償いの気持ちが込められています。失敗は自分にとってマイナスかも知れませんが、その時の自分の行動によっては、逆に不信を信頼に変えることもできるのです。間違うことは全てが悪いということではありません。人間生きていればいくらでも間違いを犯すものです。だからこそ間違えたことを素直に謝り、認めることも必要なことです。
 2つめは、「約束はきちんと守る」ことです。たとえ小さな約束であったとしても、やぶられた側からすれば大きな傷が生まれていきます。やはり約束を破る人は信頼されにくいものです。自分が信頼されるためには約束を守ることが大切です。
 3つめは、「自分中心に考えない」ことです。自分の損得がギラギラと出てしまうような人は信頼されません。自分のことだけでなく、先輩や後輩・友達等かかわる相手のことも心から気遣い、導き、奉仕することが大切です。
 4つめは、「自分の得意分野を極める」ことです。周囲の人に対して、きちんと自分の得意分野をアピールしたり、不得手なことを伝えたりしておくなど、事前に知らせてあげることが大切だと思います。興味関心がある分野では、努力してしっかりと実力をつけ、「実力がある人だ」と、相手に認めてもらう必要があります。自分自身の得意分野を徹底的に極めることで、周囲から信頼されるようになります。
 5つめは、「愚痴や悪口を言わない」ことです。ついつい、こぼしたくなってしまう愚痴、悪口、誰かの批判。でも、度を過ぎると、信頼されなくなるので,要注意だと思います。
信頼関係は一日でできるものではなく、日々の積み重ねから生まれてくるものです。信じていた人に裏切られたり、また人を裏切ってしまったりすることもあるでしょう。その中で、許すことと許されることを繰り返しながら、ゆっくりコツコツと積み上げていく以外に信頼関係を築くことはできません。まずは客観的に自分を見つめてください。自分が発する言葉や態度の中に相手を傷つけるものがないか、振り返ってみましょう。
 最後にもう一度、今話した信頼される人になるために必要な5つのことを伝えておきます。

1.自分の間違いを素直に認める
2.約束はきちんと守る
3.自分中心に考えない
4.自分の得意分野を極める
5.愚痴や悪口を言わない

 以上の5つのことを、生徒の皆さんだけでなく、私たち教職員も含めた萩光塩の全ての人たちが守り、相手を尊敬し、誠実に生きていくことを学んでいく10月にしていきましょう。

今月のテーマは「協力」

【朝礼の言葉】

 先日行われた2学期最初の大きな行事である体育祭は、皆さんの元気とエネルギーがあふれ、楽しく、気持ちの良い一日となりました。一生懸命走ったり演技したりする姿は、とても好感がもてました。何より自分自身が精一杯やったことの喜び、勝ち負けよりももっと大きな満足感を味わったことと思います。
 特に印象に残ったのは、昨年同様、応援合戦です。赤組・白組それぞれの応援や一体感はもちろんですが、それ以上に素晴らしかったのは、相手の応援合戦を見るときの皆さんの態度です。相手の応援をただ静かに見るだけでなく、競っている相手を盛り上げ、活気づける姿はとても素晴らしいものでした。保護者の方も、敵である相手を認め合う皆さんの姿に、「感心した」「気持ちよかった」という感想を持たれていました。
 始業式の時にも言いましたが、行事などの皆さんが経験する活動は、今後皆さんをより良く成長させていくためのものです。残念ながら皆さんの中には、「やりたいことはやるが、やりたくないことはやらない。」という人がいます。このような姿勢は認めることはできません。体育祭は終わりましたが、あの日の頑張りと思いは、これから日々の学習の中でも必ず発揮してください。
また、皆さんが一生懸命やって成功した裏には、先生方のご指導・サポートがあったことも忘れないでください。これから大人として社会に出ていく皆さんにとって、ひとつのことをやり遂げていく時、必ず誰かの支え、助けがあること、自分の頑張りをいつも温かく見守ってくれている人がいること、そしてそういう影の人への感謝の気持ちを、どこかできちんと伝えることができる人になって欲しいと思います。

 さて、今月の学院のテーマは「協力」です。
 協力は、頼まれたこと、すべきことを皆とともに喜んですることであり、又一つの目標に向かっていろいろなアイデアを出し合い、より良いものをめざそうと積極的に行動することでもあります。その時その時で、自分の置かれた立場、状況をよく見て、今ここで自分が何をすることが、その目的のためになるのかを考え、判断する力がたえず求められています。それぞれの場面で、自分ができることを積極的に見つけ、クラスが一丸となって、私たちの学院の歴史を築いていくという意識で「協力」という言葉の意味を確かめる月にしてください。

 今学期は、インドネシアからの留学生との交流会、開校記念ミサ、バザー、高2の修学旅行、キャロルコンクールなど多くの行事が続き、皆さんそれぞれに活躍の場があります。また運動部の試合や文化部の発表の場もあるでしょう。与えられた場所で練習に励み、協力を惜しまない魅力的な光塩生になるよう努めてください。 

 朝晩涼しくなり、暑さの中にも秋の気配が感じられるようになりました。毎日の読書や勉強にも力を入れ、自分自身を豊かにする9月にしていきましょう。

体育祭2016  9月4日(日)

【体育祭挨拶】 
   おはようございます。
心配していた台風12号も、生徒の皆さんの熱気と思いが勝り、速度を緩めました。予定どおり体育祭を開催することができ、本当に嬉しく思っています。しかし、この後も天気が心配されます。皆さんの元気なパワーで、今日一日雨雲を吹き飛ばしていきましょう。また、この体育祭開催のために、朝早くから先生方の指示のもと、係りの生徒を中心に、みんなで協力して準備をすることができました。ありがとうございます。
 さて、この体育祭は、光塩の全生徒が、中学・高校の枠を超え、一丸となって、日ごろ鍛えた力を発揮する場です。短い練習期間ではありましたが、応援団を中心にしっかりと取り組んでくれました。3年生はそのリーダーシップを遺憾なく発揮すること、また、2年生と1年生は、本校体育祭のよき伝統の全てを先輩から引き継ぐこと、このことを心に留めて、競技に・演技に全力を尽くしてください。赤組・白組の健闘を大いに期待しています。
 また、ご来賓の皆様を始め、保護者の皆様・卒業生の皆様、本日は早朝より、本学院体育祭に御参加くださいまして、ありがとうございます。生徒たちの演技・競技をごゆっくりご覧ください。そして温かい声援を送っていただければ幸いです。 最後に、生徒の皆さん、今日一日、けがもなく、笑顔いっぱいの体育祭になることをお願いして、開会の挨拶といたします。

【体育祭閉会の挨拶】

 中学生・高校生の皆さん、今日は大変お疲れ様でした。そして、白組の皆さん優勝おめでとうございます。赤組も白組も応援団を、そして3年生を中心にみんなが一致団結し、演技・競技に一生懸命取り組んでいたと思います。普段の授業の中ではなかなか見ることのできない真剣な表情とはちきれんばかりの笑顔がとても素敵でした。3年生にとってはこれが最後の体育祭です。今日の頑張りと熱い思いをこれからの進路決定に役立ててください。また、1・2年生は、来年の体育祭が今年以上に素晴らしいものとなるようにこれからも日々努力してください。
 また、ご来賓の皆さま、保護者の皆さま、本日は本校体育祭に最後までご参加・ご協力いただきましてありがとうございました。生徒たちは今日皆様から頂いた声援と拍手を胸に秘め、これからの学院生活で日々努力してくれると信じております。本日は本当にありがとうございました。
 最後に、生徒の皆さんにお願いをします。この後全員で校歌斉唱があります。 白組は勝利の雄叫びとして、赤組は悔しさを声に変えて、みんなで大きな声で歌いましょう。

(体育祭終了後、記憶をもとに記述)

2学期始業式 8月29日(月)

【2学期始業式】
 おはようございます。今年の夏休みは、雨が少なく暑い日の連続でしたが、部活に補習に、ボランティア活動に頑張る皆さんの姿を見ることができました。ボランティア活動やオープンスクールでは、みなさんの協力にとても感謝しています。ありがとうございます。そして、今日も皆さんの元気な姿を見ることができ、本当に嬉しく思っています。
 夏休み期間中、学校ではワークショップ、職場体験、28総体、オープンスクール等たくさんの行事がありました。私は中3の生徒と一緒にサイパンへ修学旅行に行ってきました。私にとって、青い海と空に囲まれ、ゆったりとした時間の中で過ごした一週間は、日本での生活とは違い、「本当の豊かさとは何か」等、多くのことを考える時間となりました。また普段、することのない洗濯も生徒たちのためにほぼ毎日行い、主婦の大変さなど、いつも当たり前だと思っていたことの大変さを感じる良い機会となりました。
 中3の生徒も積極的に外国の文化に触れ、現地の人たちと交流することができ、とても有意義な時間を過ごせたのではないかと感じています。修学旅行の最終日にたくさんのハプニングがあり、担任の先生もかなりお怒りでしたが、貴重な体験をし、全員が無事に帰ってきたことで、これも良い経験になったことと思います。中3はもちろん、ここにいる生徒の皆さんは、夏休みにいろいろなことを学び・体験するチャンスに恵まれたと思います。しかし、経験したこと、失敗したことを、いかに自分の知識や力に変えていくかは皆さんの考え方・心の持ち方次第です。多くのチャンスに恵まれながらも、それを無駄にしてはこれからの成長につながりません。

 私はいつも言っています。学習・部活・ボランティア・その他の活動をとおして皆さんが経験することは、皆さんをより良く成長させていくためのものです。様々な経験の中から
『魅力的な人~人間力のある人~』となるよう心がけてください。
 1学期の終業式では皆さんに、「想像力を身につけて欲しい。」という話をしました。皆さんはこの休み中、どのくらい想像力を鍛えたでしょうか。全ての活動において、「自分がこういう行動をとればこうなる」と想像して、自分の言動をコントロールできたでしょうか?私は皆さんに、2学期が始まって「夏休みこうしていればよかった。もっと勉強していればよかった。もっと練習していればよかった。」と後悔して欲しくありません。もう一度夏休みを振り返り、この期間の経験が自分の力となっているか確認とまとめをしてください。
物事は適当に取り組めば、適当な成果しか返ってきません。2学期は、常に先を創造しながら「どうせやるなら…」「どうせ時間をかけるなら…」と自分の力になるように取り組んでいきましょう。
 1週間後には、すぐに体育祭が行われます。まだまだ暑い日が続きますから、しっかり気持ちの切り替えをし、体調に気をつけて、がんばっていきましょう!


1学期終業式 7月15日(金)

 今日で1学期の学習が終わります。皆さんにとってどんな1学期だったでしょうか。
 今学期は新入生歓迎会、メルセス会の副総長歓迎会、保護者総会、高校総体、文化祭など、次々と行事がありました。その合間に課題テストや中間・期末テスト、模擬試験があり、みなさんにとっては忙しく、中身の詰まった4カ月だったのではないでしょうか。正直「しんどい」とか「もう無理」と思ったこともあったかもしれません。でも、それを何とか乗り越えながら成長していくのだと思います。中学・高校の三年間というのは成長期の真っただ中で、様々な事で悩みます。特に人間関係や友人関係で自分が嫌いになったり、周りの人が怖くなったりすることは、この時期特有のものだとも思います。自分中心の子どもの世界観から、周りの人のことを考えられる大人の世界観へと変化する中で経験することです。悩んだりすることは、ごく当たり前の正常なことだという事を知っておいて下さい。その上で大事なことは、それをどう乗り越えるかということです。何かに夢中になって悩みを忘れるというのも一つの方法かもしれません。しかし、私が皆さんに勧めたいのは『世界を広げる』ということです。決してどこかへ出かけろという意味ではありません。『自分の思考の世界を広げる』ということです。自分とは違うものの見方、自分とは違う価値観、自分とは違う世界に触れることによって、自分の思考の世界を広げて欲しいと思います。それには経験を積んだ年長者とたくさん話すことと本を読むことが大切だと思います。夏休みは、授業のある時よりも少し時間が自由になります。是非、たくさんの人と話したり、本を読んだりして、思考の世界を広げて下さい。
 もう一つ、この夏休み期間中に、皆さんに意識して身につけて欲しいものがあります。
それは、「想像力=イマジネーション」です。学習面・生活面・人間関係等すべての面で、「自分がこういう行動を取ればこうなる」と想像して、自分の言動をコントロールできる人になってください。想像力をもち、それを駆使して人間は文明を発展させてきました。しかし、最近の様々な事件やトラブルを見ていると、「想像力の欠如」を感じます。「自分が何かをするとき、それが周りにどんな影響を与えるか」「相手がいるなら、それを相手はどう受け止めるだろうか」と考えて行動できるようになることが、一人前の大人になる条件だと思います。学ぶという事も同じです。教えられたことをそのまま受け入れるだけでなく、自分の想像力を働かせ、自分にとって生きた知識にしていくことが大切です。時々「この教科をやって何の役にたつのか」とか「どうせ使わないから勉強する必要がない」という人がいますが、それこそ想像力の欠如だと思います。今の段階で、これはいらないと決められる方が不思議です。その教科の、その学びを、活かすも無駄にするのも、その人次第です。
 昨晩、夏休みを前に我が家の中学生の娘が「お父さん、夏休みは海・プール、海・プールで、遊びまくる!宿題なしにしてくれ。」と言いました。皆さんどう思いますか?理想的な夏休みですよね。そんな夏休みがあったら、夢のようですね。ただ、想像してみてください。夏休みが終わった後のこと、自分の将来にとってそれが本当に良いことなのか。私は、皆さんに、想像力を駆使して、全ての学びを自分の成長への糧として欲しい。そう願っています。


 中学生も高校生も、夏休みが終われば3年生はいよいよ進路が決定していきます。夏休みのうちにしっかり基礎を固めておいてください。2年生は、部活動・委員会活動などこれから学校の中心になっていきます。先輩に教えてもらえることは、今のうちにしっかり教えてもらっておいてください。1年生は自分の進路目標を固める時期です。この夏は自分の将来について考え、必要な情報収集の時間としてください。
 物事は適当に取り組めば、適当な成果しか返ってきません。「どうせやるなら…」「どうせ時間をかけるなら…」と自分の力になるように取り組んでください。
 新学期には、一回り成長した皆さんに会えることを楽しみにしています。

喜び 7月1日(金)

 今日から7月です。今月の学院のテーマは「喜び」です。
皆さんのように中学生・高校生にもなると、幼い子どものように目を輝かせて毎日を過ごすことが少なくなってきていると思います。そして「喜んで毎日生活していますか?」と質問されても、なかなか「はい」とは言いづらいのではないでしょうか。私の中学・高校時代も「勉強は面倒くさい」「親や先生はうるさい」といつも不平不満を言っていた気がします。今ではとても反省しています。
 思春期・青年期は必ずしも「嬉しい」「楽しい」ことばかりではなく、ある意味では「つらい」「しんどい」あるいは人間関係や自分自身との対決で疲れ、悩んでいる時期かもしれません。でも、この時期も皆さんが立派な大人になるためには必要な時間だと思います。私は、悩み、苦しまない人なんかいないと思うし、もしそんな人がいたとしたら、その人の人生なんて最終的にはちっぽけなものになってしまうと思います。それくらい思春期・青年期に悩み苦しむ体験をすることは大切で、その体験が次の大きな喜びに繋がっていくものだと信じています。
 私は萩生まれの萩育ちで、地元は越ケ浜という漁村です。昔は、漁業に従事している人が多く、その関係で顔の色が黒く、声も大きく言葉遣いも乱暴で、怖い感じの人がいっぱいいました。でも私は、小さい頃からそんな地元のおじさん、おばさん、おじいさんやおばあさんと話しをするのが好きでした。今でも時々長話をします。私は年配の人の苦労話や自慢話が好きなのではなく、実は、その人たちの顔や姿、立ち振る舞いに惹かれているのです。皆落ち着いて、自信と喜びに満ちた表情をしているからです。年取ったおじいさんやおばあさんの姿には、自分の仕事や生き方に、精一杯エネルギーを費やしたことへの充実感が表れています。皆さんの身近なところにも本当に良い表情をした年配の方がいらっしゃるでしょう。
 一生涯、家と畑の往復で人生を終えようとしているおばあさん。海をこよなく愛し、海の素晴らしさも、怖さも全て知り尽くしている漁師のおじいさんなどに出会うと、その人達の人生は他の人と比較することではなく、自分自身の人生として本当に満足していることがよく伝わってきます。 
 私は「喜び」とは、「嬉しい・楽しい」だけではなく、心の奥から出る「安心感や充実感」だと思っています。今の皆さんはまだ若くて、長い人生を過ごしてきた人のような喜びを感じることは難しいかもしれません。しかし、毎日の積み重ねが人生ですから、今自分ができること、自分がしなければならないことに誠実に取り組むこと、そして目標をもって辛さに耐えていくことなど、日々の努力が喜びにかわると信じて毎日を過ごしてください。

 来週から期末テストが始まります。学習も毎日の積み重ねが力となり、自分の将来に必ず役立ちます。暑さや梅雨のうっとうしさを理由にせず、精一杯の努力をしてください。そして追試やレポート提出のない気持ち良い学期末を迎えましょう。

ゆるし 6月3日(金)

 5月31日には光塩会総会が行われ、保護者の方には授業参観等もしていただきました。学級懇談では、今年度になって初めての中間テストの結果もお知らせしました。結果は皆さんの勉強への姿勢のあらわれです。頑張った結果が出て満足している人、まあまあの結果でホッとしている人、今回は失敗したと思っている人など、いろいろだと思います。学習にはこれで十分という限度はありません。そして勉強は孤独な戦いです。この結果が自分の将来にも大きく影響していきます。皆さんは、部活動や校友会活動・ボランティア活動など忙しい日々を送っていると思いますが、学習に対しても常に向上心をもって取り組んで欲しいと思います。

 さて、先週から各運動部の人たちは、高校総体の県予選に出場しています。各運動部の皆さんの試合結果、練習への取り組みは、顧問の先生から報告を受けています。既に大会が終わってしまった部もありますが、これから大会に臨む生徒の皆さんは、今持っている力を最大限発揮できるよう技術面だけでなく、精神面・体力面共に万全の状態で臨んでほしいと願っています。特に3年生は、3年間の集大成の大会です。試合に勝つか負けるかではなく、3年間の厳しい練習を乗り越えてきたことを自信として頑張ってきてください。

 今月の学院のテーマは「ゆるし」です。
 4月の目標の「出会い」、5月の「かかわり」に次いで、今月の「ゆるし」、この3つには深いつながりがあります。特に中1・高1の皆さんは、4月から新しい友達や新しい先生方と「出会い」「かかわって」きました。高1の担当の先生からは、「素直で明るくて、楽しくて、みんなが仲の良い学年です。」と聞いています。しかし、どんなに良い人、素敵な人たちが集まっていても、良いことばかりが続くわけではありません。生活に慣れてくると、緊張感が薄れ、次第にわがままが出てきている人もいるでしょう。慣れることは、親しみも増しますが、同時に自分の思いどおりにならないことへの不満も出てきます。私たち人間は、自分の弱さや過ちには非常に寛大ですが、他人の失敗や間違いには厳しく敏感です。

 今月のテーマである「許し許されるという行為」は、弱い私たちにとっては、とてもありがたいことです。これまで、私たちは、家族をはじめ、たくさんの人から許され、我慢してもらってきたことを思い出してみましょう。そうすれば、私たちは、逆に自分に厳しく、人に寛大な心を持つことの方が大事だと気づくはずです。

 6月、多くの友達とのかかわりが増してくる時、相手の欠点ばかりを見るのではなく、相手を許しながら、良いところをみつけるよう努めていきましょう。

5月6日 かかわり

 5月になって新緑の美しい季節になりました。しかしゴールデンウィークの期間は、風の強い日が多く、ゆっくり自然を眺めることができませんでした。皆さん、連休はどのように過ごしましたか?ゆっくり休んで新年度の緊張感からくる疲れが取れた人、部活動に励み、日焼けした人、ボランティア活動に参加した人など、それぞれ充実した休みが取れたのではないでしょうか。来週からは試験週間に入ります。今日から気持ちを切り替え、集中して学習に取り組んでいきましょう。
 ところで、5月はカトリック教会ではイエスの母、聖母マリアを讃える月になっています。地球の北半球、特にヨーロッパでは春のお祭りとしていたるところで、マリア祭が行われています。寒く長い冬から解き放たれて、春の訪れを喜ぶお祭りとして、何世紀も続いてきました。本校でも5月2日から津和野で行われた乙女峠の巡礼に、8名の生徒が参加しました。また、戦争や災害で傷ついている地域でも、このマリア祭を祝い、人々の平和と幸せを祈ってきました。私たちも聖母マリアと共に、世界の平和と災害、特につい先日熊本・エクアドルで起こった大地震で大きな被害を受けた人々のために祈りたいと思います。
 さて、今月の学院の目標は「かかわり」です。
良いかかわりをもつために、私は2つのことが必要だと思っています。ひとつは積極的に人と接しようと努力すること。もうひとつは、一人で過ごす時間を大切にすることです。このふたつは相反するようですが、私は大事なことだと思っています。
 人とのかかわりは、自分が傷ついたり、相手を傷つけたりすることもあります。でも、かかわることから逃げていては、いつまでもお互いを理解し合うことはできません。憶測や思い込みではなく、勇気をもってコミュ二ケーションをとることによって、友達や家族そしてクラスでの良い人間関係ができるのです。
 また、多くの人とかかわるということは、ストレスがたまるのも事実です。そして、時としてイライラしたり、相手を批判したりします。しかし、そのイライラの原因は相手にあるのではなく、自分自身にあることがほとんどです。そんな時はケータイやパソコンから少し離れて、一人で趣味の時間に没頭したり、豊かな自然を眺めたりするなど、一人の時間を持つことによって、本当の意味で良い人間関係を築くことができるのではないでしょうか。
 今月は、かかわりと自分を見つめることの両方を大切にする月にしていきましょう。

入学式 4月8日(金)

 緑豊かな山々と青く輝く海に囲まれた萩の地に、暖かな日差しが心地よい春がやってきました。 中学校、高等学校に入学された皆さん、ご入学おめでとうございます。また、保護者の皆様にも、お子様のご入学を心からお祝い申し上げます。  さて、新入生の皆さん、皆さんは、今どんな中学校生活、高校生活を思い描いていますか。大きな期待や希望に胸を膨らませながらも、新しい環境・新しい友達とのかかわりに、ある種の不安も感じていることでしょう。しかし、心配しないでください。私たち、萩光塩学院の在校生、教職員は皆、今日の入学式を心待ちにし、これからの皆さんの学校生活を充実したものにするため、一生懸命、準備してきました。ですから、先ほど、新入生代表が宣誓してくださったように、これからの三年間、思う存分自分の目標に向かって進み、大きく成長していってください。 萩光塩学院では、皆さん一人ひとりを「かけがえのない存在」として保護者の方からお預かりしました。「かけがえのない存在」というのは、他の誰とも同じではない、ただ一人の大切な存在ということです。まずは、そんな自分を大切にしてください。そして、そこから、「自分がどう生きるべきか」を、将来の夢や希望にあわせて見つけていってください。 先ほど読まれた『あなたたちは世の光です。あなたたちは地の塩です。』という聖書の言葉は、神から私達人間への、限りない期待と信頼をあらわした言葉です。皆さんが、「世の光・地の塩」という本校の建学の精神に沿って、「自分の周りに喜びと光をまく人」として、豊かな心を養い、将来、社会に貢献できる人となるよう卒業まで共に歩んでいきましょう。  これから中学生・高校生として、自分らしく生きていくためには、毎日の積み重ねが必要です。そして、「世の光・地の塩」として生きていくためには、広い視野で物事を見る力が必要です。「今ここで何をすべきか」「何をしてはいけないか」を判断して、自分自身をしっかり見つめていきましょう。皆さんが、これからの学院生活の中で、いつもこのことを心がけ、自分に問いかけながら、前向きな姿勢で学習や部活動に励み、そしてすばらしい友情を育んでいくことを期待しています。また、毎日の生活の中でも、自分を奮い立たせていく、チャレンジ精神を持つことも忘れないでください。そして、自分の成長を確かめながら、現代の厳しい社会状況の中にあっても、学ぶことのできる幸せと、家族への感謝の心も忘れないでください。このような気持ちで萩光塩学院での生活を始めていって欲しいと願っています。 先日の入学説明会の時にもお知らせしましたが、今年度、円型校舎を建て替えます。円型校舎は今から六十二年前、本校の設立母体であるメルセス会を中心に、国内外のたくさんの姉妹校の協力によって建てられたものです。老朽化が進んだ近年でも、全国的に珍しい建物だということ、そして萩光塩学院のシンボルであったことで建て替えを惜しむ声もありました。今日入学された皆さんは、この校舎で学ぶ最後の生徒になります。ほんの少しの期間ですが、これまでの多くの先輩と姉妹校の方々の思いを感じながら、学院生活を楽しんでください。そして、この校舎の思い出を、学院の精神と共に、後輩たちに語り継いで欲しいと願っています。 保護者の皆様、今日から皆様方の大切なお子様をお預かりすることになりました。大変嬉しく思うと同時に、非常に大きな責任も感じています。我が校の建学の精神に基づいて、一人ひとりの生徒に秘められている力が、十分に発揮され、立派に成長できるよう、私たち教職員も、全力を尽くしてまいります。いろいろとご協力をお願いすることもあると思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。 最後になりましたが、新入生の皆さん、学校の中心は生徒です。今日から皆さんが、この萩光塩学院の主役です。皆さんの力でこの学院に新しい風を吹き込み、先輩方と共に、良き伝統を築いていってください。皆さんのこれからの成長と活躍を祈って、お祝いの言葉とさせていただきます。


始業式 4月8日(金)

【2016年度 1学期始業式】 おはようございます。そして進級おめでとうございます。 暖かい春の陽気の中で、平成二十八年度一学期の始業式を迎えることができました。先週まで咲き誇っていた桜の花も散ってしまい、少し残念な気持ちにもなりますが、皆さんは春休み中、新しい学年に向けてしっかり充電し、自分を見つめ直したのではないでしょうか。今日からもう一度新たな気持ちで新学年をスタートしていきましょう。 さて、今日の午後からの入学式では、八名の中学一年生と三十四名の高校一年生が、私たちの仲間に加わり、新たな学院生活が始まります。去年、おととしの、皆さんの味わった新鮮な気持ちや緊張感を思い出しながら、これからは先輩として、新しい仲間を気持ちよく受け入れ、萩光塩学院が大切にしていることを伝えていって欲しいと思います。 今ここに立って始業式を迎えている皆さんは、つい先日同じ場所で終業式を終えたばかりです。しかしその時と何か気持ちの中で変化があるでしょうか。ほんの数週間前までは、中学・高校の一・二年でしたが、今日からは二年生・三年生として行動しなければいけません。 最初にも話したように、春休みは、自分の力を充電し、自分を見つめ直す時間として大切に使うことができたでしょうか。人には自分が望もうと望むまいと、それぞれ役割があり、その役割に合わせて少しずつ変化し、成長していかなければいけない時があります。 私たち教職員もそうですが、皆さんも中二・中三、高二・高三へとそれぞれ進級し、新たな役割と責任が生まれました。今自分が置かれている立場をよく理解し、 「自分の周りに喜びと光をまく人」として生きるにはどうすればいいのかを常に心に留めて、学習や部活動・ボランティア活動に励むよう努力してください。 特に中三、高三の皆さんは、最後の学年として、自分の希望する進路に向けて、選択、決断、努力が求められる一年でもあります。自分が納得できる人生にするために、安易な方法で進路を選ぶのではなく、よく調べ、相談し決めていく、充実した一年にして欲しいと思います。  いつも話すことですが、私たち一人ひとりが成長していくためには、友達や家族、先生方、そして周りの人達全ての協力や支えが必要です。そのことを決して忘れず、他者への感謝と尊敬、思いやりをもって毎日を過ごしていきましょう。


3学期終業式 3月18日(金)

【3学期終業式】

 おはようございます。今日で3学期が終わり、平成27年度が終了します。

 2月29日には高3が、3月12日には中3が、この学校を巣立って行きました。私はここ数年、卒業式や開校記念ミサなどで、皆さんの歌を歌う姿にとても感動しています。一人ひとりが自分の任されたパートを大きな声で、しっかりと歌い、ひとつひとつの行事をより良いものにしています。皆さんの歌声を聴いていると、本当に良い気持ちになります。3年生が抜けても、4月から入学してくる新入生に、この素晴らしい歌声を引き継ぎ、来年度もこの体育館にきれいな声を響かせてください。

 さて、今日は『ことば』について話したいと思います。私たちは毎日の生活の中で、人のことばによって勇気づけられたり、感動したり、幸せな気持ちになったりします。逆にがっかりしたり、 嫌な気持ちになったりすることもあります。ことばが人に与える影響はとても大きいものです。朝「おはよう」と挨拶されて、それも笑顔付きならとびきり嬉しいし、反対に「おはよう」と声をかけても、何の返事もなかったらがっかりします。

 皆さんが「嬉しい」、「幸せだ」と感じる時はどんな時ですか?例えば、自分が人にしてあげたことで「ありがとう」と感謝された時、自分の良さを褒められた時、自分のしたことを評価された時には、きっと嬉しくて、元気が出て、さあ頑張ろうという気持ちになるはずです。逆に落ち込んだり、嫌な気持ちになったりするのは、気持ちが分かってもらえなかった時、きつく叱られた時、傷つくことばを浴びせられた時ではないでしょうか。『ことば』によって、人は元気にもなれば、落ち込んだりもします。

 神戸女学院大学の名誉教授で、思想家、武道家でもある内田樹さんという方は、『ことば』も一つの贈り物だと考え、『贈与経済』というユニークな考えを唱えています。『贈与経済』とは、自分のところに来たものは、そのままにしておかないで、誰かに渡す(パス)するというものです。お金でも商品でも、情報、知識、何でも、もちろん『ことば』でも、自分のところに止めておかないで、良いものは、人の間をぐるぐる回していくべきだというのです。

 内田さんは様々な問題を抱えた現在の社会を眺め、私たちの生き方について次のようなことも言っています。「私たちの意識を、批判することから提言することへ、壊すことから創り出すことへ、排除することから受け容れることへ、傷つけることから癒すことへ、社会全体で、力を合わせて、ゆっくりと、しかし後戻りすることなくシフトしていくべき時期が来た」と。

 現在は、社会における人間関係が昔とは大きく変化しています。人間同士が孤立しないで、共に助け会い、共に生きていく社会にしていくことが強く求められています。勇気づけられる『ことば』をもらったら、それを『贈り物』と考えて、そのお礼として、すばやく次の人に勇気づけることばを贈る。人から親切にされたら、なるべく間をおかないで、今度は別の人に親切をパスする。このような温かな贈り物のパスがくるくる回れば、私たちの社会は、きっと思いやりと安心に満ちたものとなるはずです。

 萩光塩学院の全ての皆さんが、仲間を敬い、嬉しい気持ちにさせる『ことば』を贈る。そして贈られた人が次々とパスしていく。ことばだけでなくて手助け、知識、能力、ユーモア、そして最初に話した大きな歌声なども贈り、もらった人がどんどんパスしていけば学校の居心地はもっともっと良くなると思います。決して人を嫌な気持ちにさせたり、傷つけたりすることばや行いを贈ってはいけません。『ことば』は大切に、美しく使うべきものだからです。

 4月から新しい年度が始まります。皆さんの益々の活躍を期待して平成27年度最後のあいさつといたします。







使命 3月4日(金)

 月曜日に行われた高等学校の卒業式は、厳粛な雰囲気と参加者全員の温かい思いが込められた中で行われました。卒業生を無事に送り出すことができたのは、生徒の皆さんや先生方の思いと協力があったからだと思います。本当にありがとうございました。
 そして、中3の皆さんにとっては、今日で卒業試験が終わり、12日が卒業式です。残りのわずかな時間の中で、中学校3年間を振り返りながら、高校生活に向けて自分を見つめなおす時間としてください。
 今月の学院のテーマは『使命』です。今日は使命にかかわる2つの話をしたいと思います。
ひとつ目は、先月のテーマ『愛』と今月のテーマ『使命』についてです。『愛』と『使命』には密接なつながりがあります。皆さんもよく知っているマザー・テレサは、以前話したコルベ神父様と同じで、愛に生きた人でした。インドを中心に、誰からも手を差しのべられないで苦しんでいる人々を愛し、寄り添う生き方を自分の使命と考えました。そして、一生を世界中の恵まれない人々のために捧げました。自分の生き方・使命は、今自分が置かれている場で、誠実に生きること、全力を尽くすことによって見えてくるものだと思います。そして自分の生き方が見えてきたら、素直にその道に進んでいくことが「使命を果たす」ということになるのでしょう。マザー・テレサは、この2つの生き方を実践された代表的な人物だったと思います。
 ふたつ目は経営の神様と言われた松下電器、現在のパナソニックの創業者、松下幸之助さんの言葉です。松下さんは『なにごとも、使命感がないとあかんな』という言葉を残しています。この言葉は松下さんが会社を興して間もない頃、ある宗教の本山に案内された時に、自分の会社の社員とそこで働く人たちの違いに気づき、この違いは何から生まれてくるのか悩み抜いた末に悟り、発した言葉だと言われています。松下さんが案内された場所では、皆がキビキビと動き、礼儀も正しく、活き活きとしていたそうです。しかし自分の会社はそうでもない。給与をもらい働くという意味では、松下さんの会社の方がもっと隆々としていていいはずなのに…。その違いを考え続けたときにハッと気づいたことが「自分たちには使命感がない」ということでした。それ以降、松下さんは「この世の中から貧困をなくすこと」が自分たち商売をする者の使命と考え、社員を教え導いたそうです。松下幸之助さんの成功は、自分の使命感を悟り、確立し、経営したことであると言われるようになりました。
私たちも今自分の置かれている場で、これからの自分の生き方を考えるとともに、少しでも早く自分の使命に気づくことができたら、日々の学校生活が力強く送れるようになると思います。
 あと2週間で今年度が終わります。次のステップに向けて準備すると同時に、今やっておかなければならないことから逃げることなく、この一年間の出来事に感謝を込めて過ごしていきましょう。

高校 卒業式 2月29日(月)


校長式辞 
 
 数十年ぶりの大雪から早一か月が経ち、大地の温もりと天上からの日差しを感じさせる今日の佳き日、多数のご来賓の皆様のご臨席のもと、ここに平成二十七年度萩光塩学院高等学校卒業証書授与式を挙行できますことは、卒業生はもとより、私たち教職員にとりましても、この上ない喜びです。心より感謝とお礼を申し上げます。
 また、保護者の皆様、本日はお子様のご卒業、おめでとうございます。人生で最も多感で、しかも著しく成長したお子様が、こうして卒業の日を迎えられましたことは、感慨もひとしおかと思います。この間、本校の教育活動のために、多大なご支援とご協力を賜りましたこと、教職員を代表し、あらためて厚くお礼申し上げます。
 そして、只今卒業証書を授与いたしました卒業生五十二名の皆さん、ご卒業おめでとうございます。心からお祝いを申し上げます。今皆さんは、この学院での様々な出来事を思い出として振り返りながらも、希望と喜びにあふれていることと思います。皆さんは、入学以来、「世の光・地の塩」の建学の精神のもと、学業のみならず、部活動や学校行事に全力で取り組んできました。この三年間、学校生活の様々な場面を通じて、心身を鍛えるとともに、一生の財産となる仲間との友情も育んできたと思います。その姿は、私たち教職員にとって、誇りであり、エネルギーの源でした。私たちは皆さんの努力に敬意を表すとともに、この学院において皆さんと出会い、ともに学ぶことができたことに大きな喜びを感じています。
 さて、卒業生の皆さん、皆さんはこれから大人となって加わっていく社会について、どのようなイメージを持っているでしょうか。少子高齢化により社会福祉に大きな不安があり、災害や環境・エネルギー問題、景気の浮き沈みや産業の国際競争激化など、国内外に課題は山積みです。そんな将来に明るい希望や展望を見いだせないでいる人も少なくないでしょう。しかし、忘れないでください。神様が造られたこの世界は常に新たな希望へとつながっています。そして、皆さんの未来は決まっているものでなければ、与えられるものでもなく、これから自らの手で作り出すものです。私は、このような時代だからこそ、若い人たちの知恵と努力を結集し、未来を切り開いて欲しいと願っています。萩市の将来にとって、日本の将来にとって、皆さんのような若者は、かけがえのない財産です。今はまだ、自分が社会に対してどれほどの影響力を持っているのか、実感できる人は少ないかもしれませんが、皆さんは間違いなくこの萩の将来を、この国の将来を背負い、導いていく人材であり、またその責任を負っている人たちです。
 三学期の始業式で話したことを覚えているでしょうか。私はこれから社会に飛び出していく若い世代の人たちに、学力と共に『人間力』を身につけて欲しいという話をしました。人間力とは、自立した一人の人間として力強く生きていくための総合的な力です。言い換えれば、人としての魅力だと言えるでしょう。これから皆さんが飛び出していく厳しい社会の中で、有意義な人生を歩んでいくためには、学力と人間力をバランスよく身につけることが重要です。
 吉田松陰先生は松下村塾で、時代を変えるような高い人間力を持った人材を多く育てました。松陰先生が塾生たちに繰り返し推奨したことは、志を立てること、書物を読むこと、友を選ぶことの三つだったそうです。心を奮い立たせるような志を持ち、人間力を高めるような本を読み、お互いの人間性を磨き合える仲間と出会う。そんな教えの中から、日本を変えた萩の偉人たちは生まれました。
 私たち萩光塩学院も創立者マドレ・マルガリタの教えを引き継ぎ、学力を基礎とした人間力を身につけるための教育を実践してきました。ホームルームで学院の精神を学び、宗教の授業や多くの学校行事をとおして、他者とのかかわりを学び、修学旅行では異文化に触れるなど、広い視野で物事を見、考え、判断して行動する。そして、どのような人にも真心をもって接し、共に歩んでいくことの大切さを先生方や仲間と共に学んできたと思います。
 私たち教職員は、今日、光塩を卒業される皆さんが、自分の足でしっかりと立ち、周りの人が何を望んでいるのか考えながら、自分らしく生きていくことができるように願っています。そして、この学院で学んだことを土台として、さらに高い人間力を身につけ、魅力的な大人として社会に認められる存在になることを信じています。
 終わりに、皆さんが入学した時の校長シスター佐藤も、今日の卒業を喜んでいらっしゃることと思います。シスター佐藤との思い出を語ることができる卒業生も皆さんで最後になります。萩光塩での思い出とともに、いつまでも皆さんの心の中にシスター佐藤がいらっしゃることも忘れないでください。
 卒業される皆さん、皆さんがこれからの歩みの中で「自分の周りに喜びと光をまく」ことができる魅力的な人となって、社会に貢献できるよう祈念するとともに、萩光塩学院を卒業されてからも見守り、応援していくことを約束してお祝いの言葉といたします。

コース文化部発表会 2月20日(土)

【コース・文化部発表会】校長先生のお話

皆さんこんにちは。

今日は朝早くから担当の先生方の指示のもと、コース・文化部の生徒を中心に準備を行い、無事に24回目のコース・文化部発表会を迎えることができました。
ありがとうございます。

昨年は、体育館新築工事の関係で、萩市民館大ホールでの開催でした。ですからこの体育館での開催は今年が初めてになります。また近年は保護者の皆様のみのご案内でしたが、今年は久しぶりに外部の方にもご案内をし、少しでも多くの方に本校の取り組みを見て頂きたく計画してきました。

今日出演する高校3年生の皆さん、卒業まであと1週間になりました。今日の発表会は、2年間自分の目的や進路にあわせて選択し学んだことを発表する、集大成の場です。光塩で学んだことをしっかり発表し、自信をもって次のステップに進んでください。緊張もあるかもしれませんが、せっかくの大舞台です。思いっきり楽しんで発表してください。

高1・高2の皆さん、来年、再来年はみなさんが発表する番です。今日の先輩たちの姿を参考に今後の学習活動に役立ててください。

今日は文化部の発表も併せて行います。中学生・高校生の皆さんにとって実りある時間になることを願っています。

最後になりましたが、保護者の皆さまをはじめご来場の皆様、本日は足元の悪い中、コース・文化部発表会にご参加くださいましてありがとうございます。お時間の許す限りご覧いただき、生徒たちに大きな拍手をお願いいたします。

それでは、みんなで有意義な時間を過ごしましょう。




愛 コルベ神父 2月5日(金)

 数十年ぶりの大雪から2週間が経ち、寒さの中にも春の兆しを感じるようになりました。
中学・高校の入試、また高3の卒業試験も終わり、出会いと別れの時も近づいてきました。中3・高3の皆さんは、卒業・そして次に来る新しい生活のための準備としてこの2月を過ごして欲しいと思います。
 今月の学院のテーマは「愛」です。皆さんは「愛」についてどのように理解していますか。
私は、この2月のテーマについて、いかにわかりやすく皆さんに伝えるか、昨年からいろいろ勉強してきました。本校はミッションスクールなので、そのこととも結びつけて、今日は「愛の殉教者」と呼ばれたコルベ神父様について話したいと思います。
 皆さんはコルベ神父の名前を聞いたことがありますか?コルベ神父は1894年、ポーランドで生まれました。彼の父は熱心な愛国者で、第一次世界大戦中ポーランドの独立のために戦ったので、その影響から神父も幼い頃は、祖国のために軍人を夢見たこともりました。しかし、コルベ神父は武器の代わりに平和な手段で闘う道を選び神父になりました。第二次世界大戦がはじまり、彼の祖国ポーランドはドイツ軍に占領されました。ナチスはコルベ神父の説くカトリックの教えとナチスの思想が相反するとして、収容所に送りました。1941年の夏、神父がアウシュヴィッツの収容所で強制労働に就かされていた時、同じ班の囚人から脱走者が出ました。脱走者が見つからない場合は、見せしめとして、10人が処刑されます。無差別に選ばれた10人の中の一人が、突然妻子のことを思い泣き崩れました。それを見た神父は、落ち着いた様子と威厳に満ちた穏やかな顔で「自分は妻子のあるこの人の身代わりになりたい」と申し出ました。アウシュヴィッツの所長は、囚人が皆、過酷な状況の中で自分の命を守ることしか考えられないのに、他人の身代わりになりたいという人物が現れ、驚きのあまり呆然とした後、身代わりを許可しました。神父は他の9人と共に「死の地下室」と呼ばれた餓死監房に連れていかれました。アウシュヴィッツの餓死監房は二度と生きて出ることのできない、そしてパンも水もなく、飢えのあまり絶えず叫びやうめき声が響き囚人は狂い死んでいく、そんな場所でした。ところが、コルベ神父が監房に入れられた時は、中から祈りや讃美歌が聞こえてきました。他の囚人たちも一緒に祈り歌い続けました。コルベ神父自身も飢えで苦しみながらも人々を励まし、仲間の最後を見送りました。そして「死の地下室」と呼ばれた監房を聖堂に変えたのでした。神父は自分が身代わりとなって一人の命を救っただけでなく、他の受刑者と苦しみをともにすることを選びました。そして見捨てられ、絶望した人々を最後まで励まし続けたのです。
 コルベ神父の行動からわかるように、「愛」とは、友のために命を惜しまず尽くしていくこと、相手を大切に思い・大事にすること、困っている人を見て、言葉や口先だけでなく行いをもって誠実にかかわることだと思います。
 私たちにコルベ神父のような行いはできません。しかし、私たちにも、他者のためにできることがあるはずです。悩んでいる友達に声かけをする、人を悪く言わない、間違った行為に対してははっきり意見を言う、ボランティア活動に参加するなど、「愛」の表現方法はたくさんあります。
 今月は、自分らしい「愛」の形を見つけ、それを言葉にしながら、少しずつ実行していく月にしていきましょう。

第48回光塩カルタ会 1月8日(金)

○校長先生のお話
 これから新年最初の行事、第48回光塩カルタ会を始めます。
 一般的にカルタ=百人一首といえば、藤原定家が編集した小倉百人一首が有名ですが、光塩のカルタ会は、光塩独自の『光塩百人一首』を行います。
 これは学校が設立されてしばらくして、国語科のシスターが生徒に覚えて欲しい歌を百首選び、伊東勲先生という方が読み札も取り札も筆で一枚一枚書かれたところから始まりました。伊東先生は歌を読むことを大事にされた方で、生徒だけでなくまわりの若い先生たちにも「君、歌を読みませんか」と誘われていたそうです。これから始める光塩百人一首は半世紀近くたった今も続けられている伝統ある行事です。昔はクラス全員で予選会をし、代表6名を決めて、その後各教室でクラス対抗をしていました。トーナメント方式で優勝が決まるまで何回も競技をしたそうです。クラス予選から準決勝まで一気にやってしまいますから、読む先生は大変だったと聞いています。また決勝は3学期の始業式でやっていましたので勝ち残った2つのクラスの代表は冬休みに猛練習したようです。学校全体が体育館に集まり、今の方法で枚数を競う形に変えたのは約20年前からです。一人ひとりの取る枚数がクラスの得点になりますから、是非がんばってください。中学・高校時代に覚えたことは一生忘れないものです。どの歌もよく知られている歌ばかりですし、小倉百人一首の歌もいくつか入っていますから皆さんの知識にもなります。
 また、私もつい最近知ったことですが、今若い中高生の間で競技カルタ(百人一首)にかける少女の情熱と夢と恋を描いたコミック『ちはやふる』が大人気だそうです。皆さん知っていますか?女優の広瀬すずさんが主演となった映画も今年の3月から公開されるそうです。『ちはやふる』というタイトルは、小倉百人一首の中の歌に由来し、「ちはやぶる=勢いの強いさま」という意味があります。
今日の光塩カルタ会も「ちはやぶる=勢いのある」カルタ会にしましょう。特に女子は広瀬すずさんになりきってがんばってください。

3学期始業式 1月8日(金)

 新年あけましておめでとうございます。
 今年のお正月は、穏やかな天気に恵まれました。皆さんはどんなお正月を過ごしたでしょうか?
そしてどんな新年の志をたてたでしょうか。この後のホームルームの時間に是非一人ひとりの志を発表してほしいと思います。
 私は、昨年と同様1月2日に成人式に出席し、新成人の門出を祝うことができました。担任をしていた頃はいろいろ頭を悩ませた生徒たちが、新成人として立派に成長した姿を見ることができ、とてもうれしい気持ちになりました。

 さて、3学期が始まります。3年生はいよいよ卒業が近づいてきました。この3年間、中学生として、又は高校生として、学習や部活動・その他の活動に精一杯努力し、前向きに取り組んできた3年生の顔が、日に日に凛々しくなっていくのを感じます。不思議なことですが、正直に、真っすぐに、そしてきちんとした姿勢でこの3年間学校生活をおくってきた人の顔ほど美しく、かっこよくなるものです。反対に、何かしら隠し事、気まずいことのある人は、廊下で私や先生方とすれ違う時、目をあわせません。中学・高校の3年生の皆さん、しかりと私の目を見て、笑顔で卒業できるよう残り少ない日々を精一杯過ごしてください。

 さて、3学期は、高校入試や大学のセンター試験があり、世間は受験モードに突入といった形です。皆さんも常日頃から、先生や保護者の方に「勉強して、学力を身につけなさい。」と言われていると思います。自分にとって少しでも良い会社に就職できるように、少しでも良い大学に進学できるようにと、就職試験や大学入試に合格するための学力を身につけることは大切なことです。ただ学力だけでは合格は勝ち取れません。また今の時代いくら有名な大学を出たからと言って、必ず良い就職先が見つかるわけではありません。良い就職ができてもその人が幸せになれるとも限りません。だから、学力さえ身に付いていれば良いという考え方ではなく、学力を基礎とした『人間力』が必要になってくると思います。私は最近の中学生・高校生の様子を見ていて、特にこの人間力を身につけて欲しいと強く感じています。人間力とは簡単に言うと「自立した一人の人間として力強く生きていくための総合的な力」のことです。もっとわかりやすく言えば「人としての魅力」だと言えるでしょう。

 何度も繰り返しますが、中学生・高校生のみなさんの中心はあくまでも学習ですから、これから逃げることできませんが、勉強が苦手な人でも自分を磨くことはいつでもできます。そしてこの学校にはみなさんを魅力的な人にしてくれる場所と先生方がいます。みなさんが大変なことから逃げて自分を磨くことをせず、ダラダラとした毎日で今年一年を過ごすのではなく、魅力的な人間になるために先生方の力をかりてこの学校で学ぶ年にして欲しいと願っています。みなさんの魅力がひとつでも増えれば、人間力も高まって、夢の実現に近づいていきます。

 今年は生徒のみなさんはもちろん、私たち教職員も含めた学院全員が、少しでも人間力を高めていき、魅力的な人になれるよう努力する年にしていきましょう。

2学期 終業式

【2学期終業式 校長講話】
 今日で、2学期を終了します。2学期は約80日間という長い期間でしたが、皆さんにとっての充実度はどうだったでしょうか?始業式の時に、私は「どんなに努力しても失敗するときはある。それを乗り越える努力と勇気が必要だ。」という話しをしました。皆さんは今学期を振り返ってみて、どんな場面でそれを実行したでしょうか。
 体育祭の応援合戦やリレー等で燃えたこと、開校記念日のハレルヤコーラスや先日行われたキャロルコンクールで緊張しながらも力一杯歌ったこと、バザーで積極的働き、一生懸命行動したことは、きっと多くの人に感動を与えたことでしょう。また、皆さんにとっても「やればできる」という大きな自信にもなったと思います。
 部活動では、残暑厳しい中で苦しい練習に耐え、卓球部・テニス部・書道部が中国大会に出場しました。また他の運動部や文化部もそれぞれの場で活躍し、新しい取り組みにもチャレンジして大きな成果を収めることができました。学校としても地域の行事や要請にできるだけ応え、それに参加する生徒が増えたことなど、前進したことがたくさんありました。皆さんがたくさんの行事やボランティア活動に積極的に取り組めたことは、社会を知る上でも大変良かったと思います。
しかし、授業に取り組む態度や家庭学習への取り組み、宿題の提出状況、学校生活のルールを守ることや言葉遣いなどについて、反省しなければならない人も見られました。懇談で担任の先生から話があったと思いますが、ぜひ、自分自身の成長した面と今後一層努力しなければならない面を明確にして、3学期につなげてください。
 さて、明日から17日間の冬休みに入ります。皆さんには2つのことを心に刻んで、実行して欲しいと思います。
 1つ目は、新年の志を持つということです。「1年の計は元旦にあり」という言葉があります。新たな年の初めの元日の朝に目標やめあてを持つことが、その年の充実度を左右するのです。今年1年間テレビで大河ドラマ「花燃ゆ」が放映されました。皆さんの中にも毎週見た人がいると思います。幕末に新たな日本の夜明けを求めて奔走した松陰先生を初めとした当時の若者たちの真剣な生き方が、多くの人々の胸を打ちました。「志を掲げて一途に生きる」という姿勢は、人として学ぶべきものが多いと思います。正月に書き初めをやる人もいると思います。その時に皆さんの新年の志を是非書いてみてください。
 2つ目は、家族の一員としての役割を果たすということです。年末には、大掃除や年賀状書き、しめ飾りの取り付けなど、それぞれの家庭でやるべき決まった行事があると思います。きっと保護者の方は、「子どもにも手伝ってもらいたい」と願っているはずです。中・高生の皆さんは、やろうと思えば何でもできます。ぜひ進んで家族の一員としての役割を果たしてください。中3・高3の皆さんは受験勉強で忙しいとは思いますが、 大掃除などで汗を流すと気分転換になると思います。 冬休みは事故ゼロで、家族そろって穏やかで平和な新年が迎えられるよう心から願っています。 1月8日の始業式に、また元気に会いましょう。


感謝 12月11日(金)

 期末試験・クラスマッチも終わり、冬休みまで残りわずかになりました。
 高2の皆さんは、15日から修学旅行があります。これまで訪問先を調べたり、交流会の練習をしたり、たくさん準備してきたと思います。これから最後の荷物準備もあると思いますが、出発前日には、もう一度修学旅行の意味や注意事項を思い出すなど、心の準備もきちんとおこなってください。楽しく思い出に残る修学旅行になるよう願っています。
 さて、12月、カトリック教会では、クリスマスまでのこの時期を『待降節』と呼んでいます。『待降節』とは、「主の降誕を待ち望む期間」という意味です。今年のクリスマスが、私たちの、そして世界の人々の平和と喜びになるよう、日々の生活をしっかり送りましょう。
 また、先日行われた光塩バザーは、天候にも恵まれ、大勢のお客様が来てくださり、大盛況でした。バザーの日は、私たち在校生や教職員だけでなく、中学・高校の保護者の方、幼稚園の父母の会、同窓会、そして卒業生の保護者など多くの方々が支えてくださり、この学院をとおして生まれた『つながり』の深さに改めて気づかされた、素晴らしい一日でした。
 ビスケットづくりから始まった準備、当日のキビキビとした姿と笑顔、そして後片付けまでをしっかりとやり遂げた皆さんは、この一カ月で確かに成長していると感じました。バザーの成功は、生徒の皆さんや先生方の努力と多くの方々協力の賜物です。『光塩』が地域の方をはじめいろいろな人によって支えられていることに改めて『感謝』の気持ちがわいてきました。学校は、その中で生活する私たち一人ひとりの行動・言葉によって評価されます。地域の方々に喜ばれ、卒業生がいつでも誇りに思える光塩に、そして毎日を過ごしている私たち自身が前向きに学んでいける学院にしていきましょう。
 
 今月の学院のテーマは『感謝』です。今年あったたくさんの出来事に感謝して、1年間を振り返る月にして欲しいと思います。私たちは時に、人の悪口を言ったり、人を責めたりすることで、自分の正当性を表現し、存在感をアピールしがちです。しかし、悪口を言ったり、責めたりした後は、必ず心の中に何かモヤモヤしたものが残ります。私は皆さんに、自分と合わない人を責めるのではなく、自分を支え、助けてくれた人に感謝しながら毎日を歩んで欲しいと願っています。友だち・家族・先生方に感謝しながら一年を締めくくりましょう。

希望 11月6日(金)

 10月30日には開校記念のミサが行われました。
 この式をとおして、私たちがこの学院の中で、どのように成長していくべきか皆さんも確認できたと思います。11月1日を開校記念日とし、学院の創立を記念することは、ただ過去の伝統を守っていくことだけではなく、新たな出発を祝う節目でもあると思います。創立から64年たった今年も、そして来年も光塩の精神、良き伝統が守られ、また新しい風を取り入れながら学院が引き継がれていくのです。私は、開校記念ミサで皆さんの真剣な表情をみて皆さんの純粋さを、そして皆さんが歌った「ハレルヤコーラス」を聞いて、皆さんの力強さを感じ、とても満足することができました。生徒一人ひとりを光塩の生徒として誇りに思い、今月のテーマである「希望」を感じることができました。

 また、今月23日には光塩バザーがあります。その準備も本格的に始まっています。バザーの仕事を喜んで手伝ってくれる皆さんの姿を見るたびに、とても気持ちの良い思いをさせられ感動しています。2年生・3年生には昨年も話しましたが、この時期になると、亡くなられた元校長Sr.佐藤が言われていた「私立学校は、生徒・保護者・卒業生・地域の方々の支えがあって成り立っている。それを一番感じることができるのがこのバザーです。私たち在校生・教職員はそれをしっかり理解しなければいけません。」という言葉を思い出します。一つの行事を成功させるためには準備から後片付けまでをきちんとやり遂げることが大切ですが、それに加えて、行事をみんなで成功させようという意気込みや前向きな姿勢が求められます。これは私たち一人ひとりの心の問題で、どういう気持ちや思いでそれに取り組むかによって、結果は大きく変わってきます。光塩バザーの由来は既に皆さんも知っていると思いますが、このバザーは「自分たちの学校を自分たちの手で作っていこう。」と始められたものです。これが受け継がれ、保護者の方々や卒業生・地域の方々がたくさん協力してくださっています。私たち教職員も含めて、今、学院にかかわっている人たちみんなが、バザーに来てくださる多くの方々に喜んでいただくと共に、これまで学院のために尽くしてくださった方々に感謝の気持ちを込めて、気持ちよく働く一日にしたいと思います。

 今月の学院のテーマは「希望」です。
 希望という言葉を聞くと、私たち個人としての望みを思い浮かべますが、今月はそこだけにとどまらず、もう少し広がりをもって、クラスとして、学校として、家族として、社会としての希望を見出していく月にしたいと思います。嫌なこと苦しいことがあると私たちはすぐに絶望的なことへと考え方が変わってしまいます。しかし、そんな時ほど心の奥深いところに必ず皆が持っている「希望の光」を信じながら努力していく月にしていきましょう。

信頼 10月2日(金)

 秋の気配がいたるところに感じられるようになりました。特に朝晩の涼しさが季節の変化を感じさせてくれます。
9月は体育祭から始まり、部活動の試合や練習などで慌ただしい毎日だったと思います。今月は中間テストもあります。少し心を落ち着かせて、時間を上手に使いながら勉強に集中するよう努めてください。また水曜日からインドネシアの友達を迎え、各クラスで有意義な時間を過ごしていることと思います。学校での交流は今日が最終日となります。クラスに入った留学生とまだ一度も話したことのない人は、勇気をもって自分から話しかけてみてください。何かしら新しい発見があると思います。
 さて、今月の学院の目標は「信頼」です。
 皆さんは誰を信頼していますか。どんな人なら信頼できますか。楽しいときは一緒だけど、苦しい時にいなくなるような人を信頼できますか。ラインやツイッターなどで人の悪口や陰口を言う人が信頼できますか。私たちはいつも人への要求が先にあります。「あの人は信頼できない」「先生なんて信用しない」しかし、そう言う前に、まず自分が信頼される人であるかどうか、自分に問かけてみてください。 人を信頼しようとしない人は、誰からも信頼されません。
 私の場合、人のために時間を使うことができる人、そしてそれを自慢せずそっと陰から支えてくれる人を信頼します。だから私もそんな人になりたいと強く思っています。これはいわゆる自己犠牲ができる人だと思います。自己犠牲は強要するものではありませんから、相手がその姿を見せてくれたとき自然と「この人を信じよう」と思うようになるのです。
 例えば、生徒の皆さんはどんな先生が信頼できますか。優しいだけの先生ですか。おもしろいだけの先生ですか。そうではないと思います。やはり、どんなに忙しくてもしっかり皆さんを見つめ、時間をかけてかかわり、時には皆さんのために厳しいこともはっきり言ってくれる、そんな生徒のことを一番に考えてくれる先生が信頼できるのではないでしょうか。私はこの1年ずっと不安に思っていることがあります。それは生徒の皆さんから、私自身が信頼されているかということです。私は普段の生活の中で皆さんと時間をかけてかかわることがありません。ですから皆さんから信頼される理由がないのです。授業をとおしてかかわりをもち、進路の話・部活動の話をし、休み時間には冗談を言ったり、時には厳しい指導をしたりするかかわりがあってこそ皆さんとの信頼関係が築けるのだと思うと、少しさみしい気持ちになります。信頼されるということは本当に嬉しいことであり、うらやましいことです。
 このような「信頼関係」は一日でできるものではなく、日々の積み重ねから生まれてくるものです。信じていた人に裏切られたり、又人を裏切ってしまったりすることもあるでしょう。その中で、許すことと許されることを繰り返しながら、ゆっくりコツコツと積み上げていく以外には信頼関係を築くことはできないと思います。まずは客観的に自分を見つめてください。自分が発する言葉や態度の中に相手を傷つけるものがないか、振り返ってみましょう。そして相手を尊敬し、誠実に生きていくことを学んでいく10月にしていきましょう。

今月のテーマは「協力」9月11日(金)

【朝礼の言葉】

2学期最初の大きな行事である体育祭が終わりました。一生懸命走ったり演技したりする姿は誰が見ても好感がもてました。何より自分自身が精一杯やったという喜びや満足感を味わうことができたのではないでしょうか。
特に印象に残ったのは、応援合戦です。赤組・白組それぞれの応援や一体感はもちろんですが、それ以上に素晴らしかったのは、赤組が応援をしているときの白組の態度、白組が応援をしているときの赤組の態度です。相手の応援をただ静かに見るだけでなく、競っている相手を盛り上げ、活気づける姿はとても素晴らしいものでした。言い換えれば「相手の応援合戦を応援する。」その姿が私は一番印象に残りました。そして敵である相手を認め合う皆さんの姿を見て、私たち大人も見習わなければいけないなと感じた瞬間でした。

さて、今月の学院のテーマは「協力」です。
協力は、頼まれたこと、すべきことを皆とともに喜んですることであり、又一つの目標に向かっていろいろなアイデアを出し合い、より良いものをめざそうと積極的に行動することでもあります。その時その時で、自分の置かれた立場、状況をよく見て、今ここで自分が何をすることが、その目的のために、そしてクラスのためになるのかを考え、判断する力が求められています。それぞれの場面で、自分ができることを積極的に見つけ、クラスが一丸となって、学院の歴史を築いていくという意識で「協力」という言葉の意味を確かめる月にしてください。

2学期にはこの後も開校記念ミサ、バザー、キャロルコンクール、高2の修学旅行など多くの行事が続き、皆さんそれぞれに活躍の場があります。ひとつの行事は、それを実際に行う人と周りから応援し、協力する人がうまく合致したとき、そこに大きな力が出て成功をもたらすのだと思います。皆さんの体育祭での達成感は、皆さんの努力と同時に周りの支えや協力の結果だということを忘れないでください。
また、これから運動部の試合や文化部の発表の場もあるでしょう。与えられた場所で練習に励み、協力を惜しまない魅力的な光塩生になるよう努めてください。 

 最後に、朝晩も涼しくなりました。暑さの中にも秋の気配が感じられます。毎日の読書や勉強にも力を入れ、自分自身を豊かにする9月にしていきましょう。

平成27年度 体育祭 9月7日(月)

【体育祭挨拶】 
   おはようございます。昨日から降り続いた雨も何とか上がり、一日遅れで体育祭を開催することができました。この後も雨が心配されますが、生徒の皆さん全員の熱気と思いで、雨雲を吹き飛ばしてください。そして、直前まで、体育祭開催の準備に当たってくださった皆さん、特に係りになっている生徒の皆さんに対して心から感謝します。また、ご来賓の皆様を始め、保護者の皆様・卒業生の皆様、本日は足元の悪い中、早朝より、本学院体育祭に御参加くださいまして、ありがとうございます。生徒たちの演技・競技をごゆっくりご覧ください。そして温かい声援を送っていただければ幸いです。さて、この体育祭は、光塩の中学生・高校生が、中高の枠を超え、一丸となって、日ごろ鍛えた力を発揮する場です。それぞれ個人やクラスの健闘を大いに期待しています。また、生徒の皆さん一人一人が、かっこ良く体育祭へ参加してください。かっこ良いと言うのは、トップでも最下位でも、最後まであきらめず、ふざけず、一生懸命自分の能力を精一杯引き出してやり抜くことです。今年も生徒の皆さんの、活気あふれる演技・競技を期待しています。最後に今日一日を、明るく、楽しく、元気よく、そして大切な体です。けがをしない、させない、ことをお願いして、開会の挨拶といたします。

【体育祭閉会の挨拶】
 中学生・高校生の皆さん、今日は大変お疲れさまでした。そして、赤組の皆さん優勝おめでとうございます。赤組も白組も応援団を、そして三年生を中心にみんなが一致団結し、演技・競技に一生懸命取り組んでいたと思います。真剣な表情とはちきれんばかりの笑顔がとても素敵でした。素晴らしい一日をありがとうございました。三年生にとってはこれが最後の体育祭です。一年生の時はどしゃ降りの中で、二年生の時はまぶしい太陽の中で、そして今年は雨で順延しての体育祭と、様々な形の体育祭を体験したと思います。皆さんが体育祭から学んだこと、得た力をこれからの進路決定に役立ててください。また、1・2年生は素晴らしい先輩たちの姿を見たと思います。これを良いお手本として、是非来年の体育祭にいかしてください。最後になりましたが、ご来賓の皆さまをはじめ、保護者の皆さま、本日は本校体育祭に最後までご参加・ご協力いただきましてありがとうございました。生徒たちは今日皆様から頂いた声援と拍手を胸に秘め、これからの学院生活で日々努力してくれると確信しております。
本 日は本当にありがとうございました。心から感謝し、閉会のごあいさつとさせていただきます。
(体育祭終了後、記憶をもとに記述)

2学期始業式 8月31日(月)

【2学期始業式】
 おはようございます。今年の夏休みは暑い日もあり、台風もありましたが、部活に補習に、ボランティア活動に頑張る皆さんの姿を見ることができました。さらに今日も皆さんの元気な姿を見ることができ、本当に嬉しく思います。
 さて、1学期の終業式で皆さんに、「がむしゃらにもがいてほしい。」という話をしました。皆さんはこの休み中、どのくらい自分を鍛えたでしょうか。
 部活動においては、毎日の練習はもちろん、各種大会・コンクールに全力で取り組んだことと思います。私も、いくらか見る機会がありました。もちろん、勝つことは大切ですが、負けることからも得ることが多いと思います。「あの時こうしていればよかった」。「もっと練習していればよかった」。猛暑の中、日々練習した者だけが、こういった課題を得ることができるのだと思いました。必ず、これからの人生に活きてきます。
 また、学習活動においても、家庭での学習だけでなく、高校・大学・専門学校のオープンスクールへの参加など、2学期に向けて、そして将来に向けてがんばってくれたと思います。しかし直ちに結果は出るとは限りません。成功するためには努力と失敗、そしてまた挑戦が必要です。
中学2・3年生・高校2・3年生の人は、昨年の2学期の始業式の時に私が話したことを覚えているでしょうか?
昨年の2学期の始業式では、メジャーリーガーのイチロー選手が、メジャー最多安打記録を更新したときに言った「小さいことをコツコツ積み上げることが、とんでもないところへ行くただ一つの道だ」という言葉を紹介しました。私は特別イチロー選手が好きなわけではないですが、やっぱり歴史に名前を残すだけのことはある人です。自分の経験の中から良いことをたくさん言っているので、今日はもう一つイチロー選手が言った言葉を紹介します。これはイチロー選手が日米通算4000本安打を達成した時のインタビューで語った言葉です。
『いい結果を生んできたことを誇れる訳ではない。4000本のヒットを打つために、8000回以上は悔しい思いをしてきている。そのことと常に、自分なりに向き合ってきたことが事実なので、誇れるとしたらそこではないかと思う』

 どんなに努力しても、勝てなくて負けること、成功できず失敗することがあります。負けても失敗しても、それを乗り越える努力と勇気が必要なのです。

 学習でも、部活動でも、やらなければ結果は出ません。いかに自分の夢に近づけるか。そのために努力するのです。特に高3・中3の皆さんはいよいよ正念場です。いい加減な気持ちで将来を決めるのではなく、自分のめざした進路に向かって、最後までもがいてください。

まだまだ暑い日が続きます。体調には気をつけて、2学期をがんばっていきましょう!

1学期終業式 7月16日(木)

 ◎校長先生のお話◎
 台風11号の影響で1日早い終業式となりました。皆さんにとっては少し嬉しい出来事かもしれませんが、明日は皆さんの安全確保のための臨時休校です。外出は控え、事故のないように努めてください。
 さて、皆さんにとってどんな1学期だったでしょうか。
 私にとっては、生徒の皆さんに大きな事件や事故・病気などがなく、無事に1学期を終えようとしていることが何よりうれしいことです。
 今日は、夏休みを前に、私の体験から少しお話しをしたいと思います。最近、私の親戚が古いビデオテープをDVDに保存し直す作業を手伝ってくれています。昔は必死にとったビデオも普段見ることはないのですが、親戚がこの作業を行ってくれることで再び見る機会ができました。私たちが子供の頃は、ビデオカメラが普及していませんでしたから、自分のものは全くありません。ほとんどが子供たちのものです。そんな時、親戚の方が持ってきてくださったDVDの中に、私の奥さんの高校時代のものがありました。内容は「バレーボールのインターハイ予選山口県大会決勝」で、NHKが放送したものを録画していたものでした。彼女は小4でバレーを始め、中学校では山口県大会・中国大会で優勝し、当時県内ではバレーの2強と言われた高校に進学しました。しかし、この頃、その学校はライバルだった学校になかなか勝てず、彼女が高3の年も前評判は当然ライバル校有利という状況でした。しかし決勝戦では、大接戦の末ライバル校を破って全国大会出場を果たしました。キャプテンだった彼女は試合後のインタビューで、その時の心境を語っていましたが、その様子は、目つきも鋭く興奮状態で、見るからに体内のアドレナリンが吹き出しているといった状態でした。青春時代にひとつのことに夢中になって、がむしゃらに突き進んでいた素晴らしい表情でした。「3年間親元を離れた寮生活で、先輩後輩の厳しい上下関係の中で、朝から晩まで部活ばかりの息つく暇もない辛くて、苦しい経験だった」とも言っていますが、中学・高校時代にこんなに打ち込めるものがあったことは本当に素晴らしいことだと思います。彼女の高校時代のビデオを見て、私も自分の学生時代を鮮明に思い出しました。
 私は学生の頃、ある映画に憧れていました。それは「スタンドバイミー」という映画です。皆さんは、この映画を知っていますか?この映画は、夏休みに4人の少年が、冒険の旅に出るという話です。鉄橋を歩いて渡っていて列車に追いかけられたり、池で泳いでいたら大量のヒルに襲われたり、いろんな体験をします。4人の少年は、それぞれ貧しかったり、両親が精神を病んでいたり、幼いなりにそれぞれのつらい複雑な現実を抱えていました。この映画が公開されたのは、私がちょうど高校生の頃でした。それ以来私は毎年夏休み前になると、こんな壮大な冒険をしてみたいと思うようになりました。
 なぜ、今日皆さんに、このような話をしたのか。「夏休みだから映画を観なさい、冒険をしなさい」と言いたいわけではありません。また「部活動で県1位になりなさい」ということが言いたいわけでもありません。
 私は、「28才の夏にお前は何をしていたか」と聞かれたら、すぐには答えられません。 では、「38才の夏はどうだったか」と聞かれても答えられません。でも、「15才や18才の夏はどうだったか」と聞かれれば鮮明に記憶しています。 中学・高校時代というのは、特別な時間だと思います。青春という言葉で語られるほど美しくはありません。どちらかというと、苦しくて、惨めで、つらい時期だと思います。どうか、私たちがそうであったように皆さんにもこの時期をがむしゃらに藻掻いて欲しいと思います。何かに夢中になって、もがき苦しみ、そしてその中からひとつずつ壁を乗り越えていく。その体験が、これからの皆さんの人生の基礎を作ってくれるのです。
 さて、明日からつかの間の夏休みです。夏休みとはいっても、皆さんは多忙だと思います。部活動やワークショップ、中3は修学旅行、世界スカウトジャンボリーの語学ボランティア、おもてなしボランティアなど、いつもよりたくさんの行事や活動があります。時間を上手に使って、皆さんの心に残るような経験ができることを願っています。
 暑さに負けず、健康に気をつけて充実した夏休みを過ごしてください。
 2学期の始業式で、またひとまわり成長した皆さんに会えることを楽しみにしています。


今月のテーマ「許し」6月5日(金)

 新年度になって初めての中間テストの結果はどうでしたか?結果は皆さんの勉強への姿勢のあらわれです。頑張った結果が出て満足している人、まあまあの結果でホッとしている人、今回は失敗したと思っている人など、いろいろだと思います。 学習にはこれで十分という限度はありません。また勉強はある意味で孤独な戦いです。その結果も自分で受け止めなければなりませんし、この結果が大きく自分の将来に影響していきます。先生方は皆さんの学習意欲に十分に答え、共に学んでいく準備ができていますので、もっと質問したり、確認したりして意欲的に学習し、次の期末テストに向けて計画的に学んでいってください。

 さて、週末に行われた高校総体。各運動部の皆さんの活躍は、顧問の先生から報告を受けました。最終的に試合に負けてしまっても、あきらめることなく最後まで健闘したこと、その姿から皆さんの成長した姿が見られたことなど、良い報告ばかりでした。特に3年生は、3年間の集大成の大会でした。試合に勝つか負けるかではなく、3年間の厳しい練習を乗り越えたこと、つらくてやめたいと思っても、自分の心に打ち勝ったことに拍手をおくりたいと思います。この経験は社会に出た後の皆さんにとって大きな力になるはずです。今後は3年生の姿を見てきた後輩たちが、さらに活躍してくれることでしょう。

 今月の学院のテーマは「ゆるし」です。
 4月の目標の「出会い」、5月の「かかわり」に次いで、今月の「ゆるし」、この3つには深い関係があります。出会いがなければ、かかわりは生まれません。そして、かかわりのないところには、許すことも、許されることも必要ありません。先月のテーマ「かかわり」で自分とそして相手としっかり向き合うことができた時、「ゆるし」という次の段階に入っていきます。

 新学期から2か月たって、生活に慣れてくると、緊張感が薄れ、次第にわがままが出てきている人もいるでしょう。慣れることは、親しみも増しますが、同時に自分の思いどおりにならないことへの不平や不満が出てきます。私たち人間は、他人の失敗や間違いには厳しく敏感ですが、自分の弱さや過ちには非常に寛大です。許し許されるという行為は、そういう弱い私たちにとっては、とてもありがたいことです。私たちが生まれて今まで、家族をはじめ、たくさんの人から許され、我慢してきてもらったことを思い出してみましょう。そうすれば、私たちは、逆に自分に厳しく、人に寛大な心を持つことの方が大事だと気づくはずです。
 そして、許されるためには失敗の事実をありのまま認める謙虚さと謝罪する勇気が必要なこともわかると思います。

 今月は、許し許されることの素晴らしさと難しさを学ぶ月にしていきましょう。

今月のテーマ「かかわり」5月1日(金)

 新緑の美しい季節になりました。
 私たちの住んでいる萩は自然が豊かな街です。学校の行き帰り等に、周りの景色も十分に楽しんでください。明日からは5日間の大型連休です。皆さんはこの連休をどのように過ごす予定ですか?「遊ぶ時は遊び、学ぶ時は学ぶ」とけじめをつけた充実した時間を過ごしてください。

 ところで、5月はカトリック教会ではイエスの母、聖母マリアを讃える月になっています。地球の北半球、特にヨーロッパでは春のお祭りとしていたるところで、マリア祭が行われています。寒く長い冬から解き放たれて、春の訪れを喜ぶお祭りとして、何世紀も続いてきました。本校でも5月2日から津和野で行われる乙女峠の巡礼に、8名の生徒が参加します。また、戦争や災害で傷ついている地域でも、このマリア祭を祝い、人々の平和と幸せを祈ってきました。私たちも聖母マリアと共に、世界の平和と災害、特につい先日ネパールで起こった大地震で大きな被害を受けた人々のために祈りたいと思います。

 さて、今月の学院の目標は「かかわり」です。
 良いかかわりをもつために、私は2つのことが必要だと思っています。ひとつは積極的に人と接しようと努力すること。もうひとつは、一人で過ごす時間を大切にすることです。このふたつは相反するようですが、私は大事なことだと思っています。

 人とのかかわりは、自分が傷ついたり、相手を傷つけたりすることもあります。でも、かかわることから逃げていては、いつまでもお互いを理解し合うことはできません。憶測や思い込みではなく、勇気をもってコミュ二ケーションをとることによって、友達や家族そしてクラスでの良い人間関係ができるのです。

 また、多くの人とかかわるということは、ストレスがたまるのも事実です。そして、時としてイライラしたり、相手を批判したりします。しかし、そのイライラの原因は相手にあるのではなく、自分自身にあることがほとんどです。そんな時はケータイやパソコンから少し離れて、一人で趣味の時間に没頭したり、豊かな自然を眺めたりするなど、一人の時間を持つことによって、本当の意味で良い人間関係を築くことができるのではないでしょうか。

 今月は、かかわりと自分を見つめることの両方を大切にする月にしていきましょう。

今月のテーマは「出会い」 4月10日(金)

 新学期が始まり3日が経ちました。
 中1・高1の新入生の皆さんは、友だちや先輩、先生方の名前を少し覚えることができましたか?また、2年生・3年生の皆さんは、新しい学年としての自覚が芽生えてきたでしょうか?

 光塩での朝礼は、今皆さんが立っているように全校で行います。
 そして、毎週金曜日は、聖歌を歌います。

 本校では、この朝礼をとても大切にし、予鈴から本鈴までの2分間の沈黙は、一日の始まりにけじめをつける貴重な時間になっています。
 今日一日どのように過ごしたいか?
 前日の反省や今日一日の取り組み方を、しっかり考える時間に使ってください。

 さて、生徒手帳5ページに学院の精神を具体化させる、毎月の目標が書いてあります。

 本校の今月のテーマは「出会い」です。
 私が以前読んだ本の中に「その人の生涯が豊かであったかどうかは、その人がどれだけこの世で出会ったかによって計られる」と書いてありました。これは出会った人の数だけではなく、自然や出来事あるいはもっと抽象的な魂や精神・思想などにも触れることだと書いてありました。
 新入生にとっては、新しい友だち・先輩・先生方との出会いの真っ最中だと思いますが、新しい教科書、新しい授業との出会いにも目を向けてみてください。勉強の中から新しい発見・興味・関心が生まれることは嬉しいことだし、知識を増やすことで豊かになり、もっと知りたい、もっと深めたいと思うようになるはずです。
2年生・3年生は、同じクラス、同じ友達であっても、相手を新たな目で見直すことによって、それまで自分が思っていたのとは別の、新しい友だちの面を発見することができます。さらに、新しい自分とも出会うことができたら、今年度のすばらし出発になると思います。

 自分の心の柔らかさ、素直さによって、新たな発見や素晴らしい出会いがあるように、これからも、ひとつひとつの出来事を大切にしていきましょう。

1学期始業式 4月8日(水)

 始業式がありました。いよいよ平成27年度の始まりです。
 校長先生のお話の後、クラスの担任の先生の発表があり生徒の表情がさまざまでほほえましく思いました。
 今年もまた一歩一歩前進し充実した学校生活を送ってほしいと願っています。

◎校長先生のお話◎
 四月四日の竣工式を終え、この体育館で初めての始業式を迎えました。新しい建物で新しい学年を迎えることはとても気持ちの良いものです。毎年桜の花が咲く様子を見ていると、新しい学年の始まりを感じ、「今年もがんばろう」と元気が湧いてきますが、今年はそれ以上に嬉しい気持ちになりました。

 さて、皆さんの春休みはどうでしたか。新しい学年に向けての充電の時として、自分を見つめ、新たな目標をたてることができましたか。

 三年生にとっては中学・高校生活の集大成として、進路実現に向けた仕上げの年になります。二年生にとっては、将来を見据えながら、一層の充実と進路実現に向けて力を蓄えるチャレンジの年になります。そんな皆さんに、ひとつだけ伝えておきたいことがあります。

 それは、「自ら行い、自ら学ぶ」ということです。私たちには、知らないこと、分からないこと、できないことが沢山あります。だけど、よき中学生・よき高校生・よき社会人を目指して、学び、鍛錬して自分を高めていくために学校に通います。そこで、教えてもらったり、手本を示してもらったりすることは必要ですが、誰かがやってくれるのを待つのではなく、最後は自分自身がやり遂げるのです。「自らなす」という行為は、学校だけで終わるものではありません。社会人になっても常に求められます。むしろ、社会人の方が強く求められるかもしれません。ですから、今私が話していることは、生徒の皆さんだけではなく、私たち教職員にもあてはまるのです。

 部活動も含め、学ぶということは、今日より明日、明日よりあさってといったように、未来に向かって成長する自分を目指して、自分自身への挑戦を続けることです。
 光塩に通う全ての生徒が、勉強や部活動など様々なものにチャレンジして、多くの感動を味わってださい。そして、その感動を次のステップに生かしてください。また、皆さんのチャレンジ精神は、中学校・高校で終わるちっぽけなものではなく、一人前の社会人となっても生涯にわたって続くものとなるよう期待しています。

 今日の午後からの入学式には、八名の中学一年生と五十名の高校一年生が、私たちの仲間に加わり、新たな学院生活が始まります。去年、おととし、皆さんの味わった新鮮な気持ちや緊張感を思い出しながら、これからは先輩として、新しい仲間を気持ちよく受け入れ、光塩学院が大切にしていることを伝えていって欲しいと思います。

 私たち一人一人が原点に立ち返りながら、「自らなす」ことで感動が生まれ、それが周りの友人や先生方に広がり、一層活力溢れる学校となるよう期待して始業式の話といたします。


終業式 3月20日(金)

3学期の終業式が行われました。

 1年間、一人ひとり学校生活や行事を通してたくさんの苦労、喜び、学び、感動があったと思います。
 今の時間を大切にして、今年度の反省をしっかり行い、新たな気持ちで新しい年度を迎えるための充実した休みを過ごしてほしいです。



校長先生のお話
【3学期終業式】
 おはようございます。高3・中3の卒業式も終わり、今日は皆さんの一年を締めくくる終了式になりました。ついに平成 26 年度も終わります。
 今年はみなさんにとって、どのような1年だったでしょうか。きっといろいろな感想があると思います。中1・高1の皆さんにとっては、光塩に入学し、中学生として又は高校生として、それまでの小・中学校との違いを感じたことでしょう。中2・高2の皆さんは、中堅学年として、自分の夢の方向を定めるのに苦労した一年であったと思います。
 私は、中学生・高校生の皆さんにとって、この時期に経験することは、良いことでも、悪いことでも、どんなことでも全てが宝物だと思います。なぜなら、それは今の自分を、さらにより良い人として成長させてくれるものだからです。ただ、この経験や体験を自分の力に変えていくか、無駄なものにしてしまうかは、皆さんの考え方、心の受けとめ方次第でもあります。
 私が20歳の頃、小学校の恩師の先生に言われたことがあります。それは、「早く挫折しなさい。」ということです。最初この言葉を聞いたとき、何てひどいことを言うのか?と思いました。挫折なんてしたくないし、する必要がないと考えていたからです。でも、その先生が私に伝えようとしたことは、「若い頃に苦しいことをいっぱい経験して、苦しみを乗り越える強い力を早く身につけなさい。」ということでした。私の将来を見越しての本当に厳しい、そして優しい指導だったと今では感謝しています。そう考えると、苦しいことも嫌なことも、やはり、今の皆さんにとっては大切な体験なのです。
 今年度を振り返ってみて、たくさんのことを学び、いろいろな人と出会い、多くの出来事を経験したことに気づかず、ただダラダラと過ごしてきた人がいたとしたら、その人は実にかわいそうな人だと思います。なぜなら貴重な人生の、それも青春の大切な時間を「私は無駄に過ごしました」といっているのと同じだからです。こういう人は決まって受け身的な生き方をしています。そして与えられたものに対して、不平しか言えないというのがパターンです。そういう人に限って自分は約束を破ったり、遅刻したりしても平気なのに、自分がそんなことをされるとすごく腹を立てるのです。
 自分だけ楽して、好き勝手して、でも何とかしてもらいたい、というのは都合が良すぎます。小さな子どもなら、わがままも許されますが、中学生・高校生になると、義務や自己責任というものが発生します。自分の言動に責任を持つことが要求されます。自分の権利ばかり主張して、やるべきことをやらない人には決してならないでください。
 私たち教員もそして家族や友だちも、がんばろうとしている人には、より良い成果が出るように支援することができます。しかし約束も守れない人には、何もしてあげることができません。でも、そんな人に限って「何もしてくれなかった。学校がおもしろくない」というのです。おもしろくないのは当たり前です。自分でおもしろくないようにしているのだから。


 幕末の志士に皆さんもよくご存知の「高杉晋作」がいます。混乱した幕末の時代において必死に何とかしようと努力した人の一人です。彼の辞世の句は、「おもしろき こともなき世を おもしろく」でした。この句について、また高杉晋作の生き方について話をすると時間がかかりますので、また各自で本を読んだり、調べたりしてみてください。ただ、晋作も「 何事も待っているだけではダメだ。」「何もせずに文句を言うぐらいなら何かをやって文句を言え。」といっていると私は思います。
 今から始まる春休みは、次のステップへの準備のための期間です。しっかりと目標を定め、活動するための鋭気を養ってください。そして、毎日が「おもしろかった」といえるように、自らに働きかけてください。 

中学校卒業式 3月14日(土)

 暖かな春の日差しの中、武道館で中学校の卒業式が行われました。
 校長式辞では「皆さんのクラスを見ていて、ある言葉を思い出しました。「強くなければ生きていけない。優しくなければ生きていく資格はない。」この言葉を初めて聞いたとき、「自分もこのような人になりたい」と強く思いました。
 みなさんは、男子のたくましさと強さで支えられ、女子の優しさと温かさで包まれたクラスでした。全員で、この言葉を表現しているように私には見えました。」とお話しされました。
 卒業生の活躍をこれからも応援しています。


校長式辞
 三年生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。
また、保護者の皆様、お子様のご卒業、誠におめでとうございます。八名の生徒は、お互いに支え合い、協力し合って、日々伸び伸びと学んでまいりました。これはひとえに、本学院に対しましての保護者の皆様の信頼とご協力のおかげでございます。本日の卒業式にあたり、心からお祝いを申し上げますとともに、感謝とお礼を申し上げます。
 さて、卒業生の皆さん、暖かい春の日差しの中で、皆さんは九年間の義務教育課程を終えられました。今皆さんは、中学校生活を終えた充実感と、新たな高校生活への希望に溢れていることでしょう。
 入学したての頃は、まだあどけなさの中にも、中学生になったという自信と少しの不安が混じった姿でした。しかし、今日の皆さんは、一人ひとりが大きく成長し、また、クラスとしての成長も見られ、立派な姿として私には映っています。三年前の入学式の時、新入生代表が「神様の望まれる背丈まで成長することを誓います。」と宣誓した言葉のとおり、皆さんがどんどん成長していく姿を見られたことは、私たち教職員にとっても本当に嬉しいことでした。
 この三年間、皆さんは、家族の大きな愛に包まれて成長してきました。背もどんどん高くなり、顔つきが大人びてくると同時に反抗期も迎え、家族や周りの人たちと衝突しながら、自分自身との葛藤も乗り越えて、今日の素晴らしい姿になったのでしょう。大人になっていくこと、成長していくことは、一人ではできません。友達や先生方とのかかわり、地域の方々の温かい眼差し、そして何より家族の大きな支えによって、少しずつ大人になってきたことを、謙虚に認め感謝することによって、はじめて成長するのだと思います。この謙虚さと感謝の心を忘れない人であり続けてください。そして、義務教育を終えたけじめとして、今日ご家族に心から感謝の言葉を伝えてください。
 皆さんにとって、サイパンへの修学旅行は、三年間の中学校生活の中で、最も大きな印象として残っていることでしょう。語学研修・ホームステイなどの体験をとおして、様々な違いに戸惑いながらも、お互いが持っている良いものを知り、認め合うことから国際理解が生まれるということを、若い時期に経験できたことは素晴らしいことです。サイパン滞在中、皆さんが気持ちよく過ごせるよう、それぞれのホストファミリーがどれだけ温かい心遣いをしてくださったか、サイパンのシスターたちがどれだけ長い時間をかけて準備をしてくださったか、また、突然のハプニングで帰国が延期された時、深夜まで校長室で待機された中学校の先生方の心労など、それらのことを理解することもとても大切なことです。ただ楽しかった、おもしろかった、海が美しかっただけではなく、これからは、このような素晴らしい体験を自分の周りの人にもしてあげられるような、そんな心遣いができる人になって欲しいと願っています。
 皆さんが大人になる時は、もっと国際化が進み、海外との交流がさらに盛んになっていることでしょう。その時に求められるのは、正しい異文化理解と人々との温かいかかわりです。サイパンでの体験は、きっと大きな力となって皆さんの自信につながると信じています。
 私は、皆さんのクラスを見ていて、ある言葉を思い出しました。「強くなければ生きていけない。優しくなければ生きていく資格はない。」これは、レイモンド・チャンドラーの小説に出てくる私立探偵、フィリップ・マーロウの言葉で、私が最も好きな言葉でもあります。この言葉を初めて聞いたとき、「自分もこのような人になりたい」と強く思いました。これから、皆さんの人生には様々な試練が待ち受けているはずです。毅然と、そして幸せに生きていくためには、強さと優しさの両方が必要なのです。
 皆さんのクラスは、六人の男子のたくましさと強さで支えられ、二人の女子の優しさと温かさで包まれたクラスでした。八人全員で、この言葉を表現しているように私には見えました。しかし、明日からはそれぞれの目標に向かって、この萩光塩学院を飛び立っていきます。これからは、一人ひとりが強さと優しさを兼ね備え、「自分の周りに喜びと光をまく」ことができる人をめざして、大いに羽ばたいていってください。
 終わりに、皆さんが入学した時の校長シスター佐藤も、今日の卒業を喜んでいらっしゃることと思います。三人の光塩幼稚園の卒園生、皆さんの小さい頃の話をされたこともありました。中学校から初めて光塩に入られた五人の皆さん、皆さんのことも心に留められ、よく様子を聞いてこられました。きっと今日も天国でにっこりとほほ笑みながら、皆さんの門出を祝福していることでしょう。
 卒業される皆さん、光塩の生徒として学んできた「地の塩・世の光」の建学の精神は、皆さんがどこに行っても、どんな時でも、努力し続けるだけの力と勇気を与えてくれるものです。これからの皆さんの新たな出会いと萩光塩学院の卒業生として立派に活躍されることを祈念し、お祝いの言葉といたします。


平成二七年三月十四日
萩光塩学院中学校
  校長  中村 柔道

 

すべきこと 3月6日(金)

 先週の高3の卒業式は、厳粛な雰囲気と参加者全員の温かな思いが込められた中で行われ、39名の卒業生を無事に送り出すことができました。参加された来賓の方からは「良い式でした。」「卒業生も在校生もとても立派でした。」とたくさんお褒めの言葉をいただきました。卒業生を気持ちよく送り出すことができたのは、皆さんの思いと協力があったからだと思います。本当にありがとうございました。
 そして、今週は、中3の卒業試験も終わり、明日からは学年最後のテストが始まります。しっかり準備をして試験に臨んでください。
 さて、皆さんはこの一年間、朝の読書の時間を含めて何冊の本を読んだでしょうか?そして、その中からどれだけ新しい言葉を学んだでしょうか?校長室前の図書コーナーには、毎月テーマを変えながら、たくさんの本が紹介されています。「これ、読んだらおもしろそうだな?」と思った人もたくさんいるでしょう。是非、活用し自分磨きに役立ててください。
 人間と他の動物との違いは、言葉にあるといわれています。私たちは自分の思いや感情を言葉で相手に伝えるという素晴らしい手段を持っています。しかし、それを上手に使えないことで、人間関係に問題が生じてしまうことがよくあります。何か自分に不都合なことが起こると、大声で怒鳴ったり、すねて黙ったり、泣いたり、力まかせに物にあたったりという表現方法は、非常に幼稚な行為で、それでは相手に自分の思いや考えを伝えることはできません。自分の考えを言葉で伝えると同時に、相手の思いや気持ちも聞こうとする姿勢がある時、初めて良い人間関係が築かれるのです。
 私たちは、毎日の生活の中で言葉によって励まされたり、助けられたり、また傷つけられたりしています。この一年を終えるにあたって、私たちの発した言葉がその場に合った言葉だったか、相手を傷つけていなかったか少しみつめなおして欲しいと思います。そして、これからも本などをとおして、適切な言葉や表現方法を学び、自分を正しく表現していく努力をしてほしいと思います。
 今月の学院のテーマは「使命」です。
 私の読んだ本の中に「したいことではなく、すべきことをしたとき、人間は満ち足りるのだ。」という言葉がありました。それぞれの学年で過ごしたこの一年を満足したものにするために、「すべきこと」に全力で取り組む3月にしていきましょう。

高等学校 卒業式 2月28日(土)

 春の訪れを思わせるような晴天の中、平成26年度萩光塩学院高等学校卒業式が萩市民館で行われました。
 校長式辞の中で「それぞれの場で、自分の足でしっかりと立ち、周りの人が何を望んでいるのか考えながら、自分らしく生きるための目標を持つことは大切なことです。そして、その目標に向かって進むとき、熱意と活力に満ちた日々を送ることができると信じています。」というお話がありました。その後卒業生、在校生ともに心を込めた、歌声が響きました。
 卒業生一人ひとりが夢を実現することを心から祈っています。  


校長式辞 『志・信念・熱意をもって』
                   校長  中村 柔道

 柔らかな春の日差しを浴びて、すべてのものに生命の躍動が感じられる今日の佳き日、多数のご来賓、保護者の皆様のご臨席のもと、平成二十六年度萩光塩学院高等学校、卒業証書授与式を挙行できますことは、卒業生はもとより、私たち教職員にとりましても、この上ない喜びです。心より感謝とお礼を申し上げます。

 三年生三十九名の皆さん、ご卒業おめでとうございます。柔らかな春の日差しを浴びて、すべてのものに生命の躍動が感じられる今日、皆さんは新たな出発の時を迎えました。今皆さんは、この学院での様々な出来事を思い出として振り返りながらも、希望と喜びにあふれていることと思います。
 この三年間、皆さんは「世の光・地の塩」の建学の精神の下で、日々の学習に、多くの行事に、そして部活動、ボランティア活動に若いエネルギーを力いっぱい使って、学院生活を満喫してきました。皆さんの笑顔とはじけるばかりの声、その一つひとつが、私にとっても大きな思い出です。個人的なことになりますが、皆さんが入学した当初、私は生徒指導主任・学年補佐として皆さんとかかわり、三学期には一年二組の担任となりました。担任として生徒とかかわることができるのは、これが最後かもしれません。二年生の時は生徒指導主任として、そして今年は校長として私自身も立場を変えながら、皆さんとかかわってきました。皆さんは、私たちを楽しませ、笑わせ、感心させ、時々悩ませながら、素晴らしいかかわりをもたらしてくれました。ある時は一緒に考え、ある時は教えられながら、私も皆さんと共に成長することができたことを本当に嬉しく思い、心から感謝しています。
 皆さんが、充実した高校三年間を送ることができたその後ろには、家族の大きな支えと励ましがあったことを今一度思い起こしてください。どんな時にも、皆さんの全てをありのまま受け止め、守り、これからもずっと見守ってくださる家族の愛を忘れない人であって欲しいと願っています。卒業の節目として、今日ご家族に心から感謝の言葉を伝えてください。
 三十九名の新たな出発にあたり、私は、皆さん一人ひとりが、これからどのような生き方をしていきたいか、はっきりとした目標をもって歩んでいくことを願っています。ホームルームで学院の精神を学び、宗教の授業や多くの学校行事をとおして、他者とのかかわりを学び、修学旅行では異文化を学ぶなど、自分を知ることと、どのような人にも真心をもって接し共に歩んでいくことの大切さをこの学院で学んできました。光塩を離れる皆さんが、それぞれの場で、自分の足でしっかりと立ち、周りの人が何を望んでいるのか考えながら、自分らしく生きるための目標を持つことは大切なことです。そして、その目標に向かって進むとき、熱意と活力に満ちた日々を送ることができると信じています。
 私たちの町萩市は、日本海に面した小さな城下町です。萩藩の藩校・明倫館や松下村塾にみられるよう、昔から「教育」を大切にしてきました。この萩からは高い志を持ち、熱意と活力に満ちた若者たちが数多く飛び立っていきました。このような環境の中に萩光塩学院はあります。今年は吉田松陰先生の妹「文」を中心とした大河ドラマ「花燃ゆ」が全国で放送されています。私はこれを機にもう一度萩と光塩の歴史について調べてみました。すると、そこにいくつかの共通点がみえてきました。松陰先生は、幕末の混沌とした社会の中にあって、国について、社会のあり方について、また自分自身の生き方について、「志」という言葉で目標をあらわし、それを実行に移しました。光塩の創立者マドレ=マルガリタも自身の生涯を教育と宣教に捧げ、大きな志をたてて今から約九〇年前にスペインを出発し、日本に来られました。二人は生まれた国や時代は違っても、国のため、人のために何ができるか考え、志と信念をもって行動した人たちです。そしてその大切さを「学校」をとおして後世の私たちにも伝えているのです。また、萩光塩学院の前身である修繕女学校の校長には松陰先生の兄・杉梅太郎、のちの杉民治の名もあります。私たちの学院はカトリック精神と故郷の偉人の志を引き継いだ学校なのです。
三年後の二〇一八年は、明治維新から一五〇年の節目の年であり、本校の設立母体メルセス会ができて八〇〇年に当たる記念すべき年でもあります。萩の歴史と光塩の歴史を継承し、私たちもこれらの先人にならって、可能な限り自分の目で確かめ、周りの人々から情報を得、状況を客観的に判断した上で、将来を見据えて行動していきたいと思います。皆さんもどうか志・信念・熱意をもって、この学院を飛び立ってください。
 終わりに、皆さんが入学した時の校長シスター佐藤も、今日の卒業を喜んでいらっしゃることと思います。シスター佐藤は萩光塩学院のために全てを捧げられました。闘病中も皆さんのことを心配し、学校での様子をよく聞いてこられました。今日の皆さんの門出を天国から、にっこりとほほ笑みながら祝福していることでしょう。
 卒業される皆さん、これまで光塩の生徒として学んできた「地の塩・世の光」の建学の精神は、皆さんがどこに行っても、どんな時でも目標を見失わず、努力し続けるだけの力と勇気を与えてくれるものです。これからの新たな出会いに向けて惜しみなく力を発揮し、「自分の周りに喜びと光をまく人」として活躍されることを祈念し、お祝いの言葉といたします。

 

「愛」について 2月6日(金)

 暦の上では立春が過ぎて春を迎えたことになりましたが、まだまだ寒さが厳しい毎日です。
 高校3年生の卒業試験も昨日で終わり、別れの時も近づいてきました。高3・中3の皆さんにとっては卒業・そして次に来る新しい生活のために、よりよい準備の期間として今月を過ごして欲しいと思います。
 今月の学院のテーマは「愛」です。皆さんは「愛」についてどのように理解し、解釈しているでしょうか。また「お互いに愛する」という言葉を別の言葉に置き換えてみると、どのような表現ができるでしょうか。中学生・高校生の皆さんにとっては、愛=恋愛をイメージするかもしれませんが、愛とはただそれだけではないのです。
 正直、私自身今月のテーマ「愛」について、生徒の皆さんにお話しをするにあたっていろいろ勉強しました。本校はミッションスクールなので、聖書の中に「愛」について何と書いてあるかも調べてみました。そこには、私たちは友のために命を惜しまず尽くしていきたいこと、困っている人を見て、言葉や口先だけでなく行いをもって誠実にかかわること、愛はねたまず・高ぶらず・誇らないこと、自分の利益だけを求めないこと、愛には偽りがあってはならないことなどが述べられています。
 私なりの解釈としては、「愛」とは、相手を大切に思い・大事にすること、共に生きること、分かち合うこと、自分の物・時間などを人のために使うこと、自慢しないこと、他人を悪く言わないこと、自分の信念を貫くこと、自分より他者の必要性を優先させること、だと思います。つまり愛とは、私たちの平凡な毎日の生活の中での行為、小さなできごとひとつひとつに、私たちがどう向き合っていくかが問われているのです。
 私たち一人ひとりが、他者のためにできることは違います。悩んでいる友達に声かけをすること、間違った行為に対してははっきり意見を言うこと、ボランティア活動に参加することなど、「愛」の表現方法はたくさんあります。
 今月は、自分らしい「愛」の形を見つけ、それを言葉にしながら、「自分の周りに喜びと光をまく」生き方を探っていく月にしていきましょう。 

暗黙の約束事 1月16日(金)

 2015年が始まって2週間が経ちました。今年はいろいろな意味で節目となる年です。
 第二次世界大戦で日本が敗戦国となってから70年。映画バック・トゥー・ザ・フューチャーが公開されてから30年。この映画のPart2の主人公は、2015年ちょうど今年の世界からタイムマシンに乗ってやってきました。阪神・淡路大震災から20年。そして2020年東京オリンピックまであと5年。
 私たちは過去の歴史を振り返りながら、同じ過ちを繰り返さないために、そして輝かしい未来を構築していくために、これからどのように歩んでいくかべきか真剣に考えていかなければいけません。その中心になるのが、今、中学生・高校生である皆さんです。そのことをしっかり理解しておいて欲しいと願っています。
 さて、今月の学院の目標は『平和』です。私たちは誰もが安心した住みやすい社会、つまり世界の平和を願っています。しかし、最近の日本や世界の動きを見ていると、どんどん平和から遠ざかっていくのではないかと不安を感じてしまいます。平和な社会を築くためにどんなにたくさんの規則をつくっても、私たちが安心して生きていく社会になるには難しいものがあります。法律や規則よりも、私たちの身近な生活の中に、人と人とのかかわりを円滑にし、心豊かに生きていくための秘密があるように思います。
 私たちの生活の中には、長い歴史の中で培われてきた暗黙の約束事がいくつかあります。
 親や年上の人を敬うこと。友達の家などを訪問する時の心得(例えば、あいさつをするとか、靴をきちんとそろえる)など、マナーや作法といわれるものです。これらは法律で決められているわけでもなく、守らなくても罰せられることもありませんが、人としてすべきことではないでしょうか。
 これらに反する行為は、人間同士のかかわりの中で相手を不快にしてしまいます。そして、その人の常識が疑われ、信用を失うことにもなりかねません。
 マナーや作法は、相手を大切にし、失礼のないように、そして円滑な人間関係が築けるようにと昔からの先人たちの願いと知恵が詰まっているのです。
 自分の言葉使い、身だしなみ、態度が、中学生として、高校生として、その年齢にふさわしいものであり、相手を自分と同じようにかけがえのない人として大切にして接したとき、そこに平和が生まれてくると思います。
 今年一年、私たち一人ひとりがマナーや作法・礼儀を心がけ、自分の周りから平和が生まれてくるよう努めていきましょう。

心の持ち方 12月19日(金)

2学期終業式 校長先生のお話


 


 いよいよ今年も残りわずかとなりました。中3・高3の受験を控えている皆さんは、今、全力で受験勉強に頑張っていることと思います。すべてはこれからの一ケ月にかかっています。しっかりと努力してください。
 全校生徒の皆さんは、その都度朝礼でも話してきましたが、今学期は、体育祭・開校記念日でのハレルヤコーラス・バザーでの活動・昨日のキャロルコンクール等、本当に立派な姿を見せてくれました。皆さんは真剣になって一生懸命取組めば、とても素晴らしい力を発揮する生徒たちです。自信を持って日々を過ごして欲しいと思います。
 さて、この一年を振り返ると、皆それぞれに目標を持って臨んだ一年であったと思います。うまくできたところもあれば、そうでないところもあったと思いまが、私は『うまく行く、行かない』は、気持ちの持ち方次第だと思います。「敦煌」や「風林火山」などを書いた有名な小説家である井上靖さんの言葉に「努力する人は希望を語り、怠ける人は不満を語る。」というものがあります。「~がないからできない」「~は~誰だれのせいだ」何かにつけて愚痴や不満ばかり言う人がいます。もちろん、不満は誰にでもあるものです。しかし、不満や文句ばかり言い続けて成功した人はいません。努力不足による力不足を正当化するために、他人を責めるのが不満であり、愚痴の大部分です。不満ばかり言ってモチベーションが上がるはずがありませし、モチベーションが上がらなければ努力もできません。不満は自分のためにもよくないし、周囲にもいい感じを与えません。
 逆に希望を語る人はどうでしょう。希望を語る時は、たいていの場合、それに近づこうと努力をしています。希望がやる気を、やる気が努力を引き出すのです。そして努力しているときは意外と不満は言わないものです。また周囲の受ける好感度も違います。不満は言ってもさっと切り上げ、前向きになれる人は好かれ、尊敬されます。言い換えると「希望を語る人は努力をし、人にも好かれる」「不満を語る人は怠け、人にも好かれない。」と言えるのではないでしょうか。さて皆さんはどうですか?不満ばかり言ってはいませんか?私は中学生・高校生の皆さんだからこそ、先を見つめながら明るい希望をたくさん語って欲しいと思います。
 この一年、言い訳ばかりをしたり、文句ばかりを言ったりして素直になれなかった人、逃げてばかりいた人。その時は楽かもしれませんが、皆さんの素晴らしい才能を自分で消していることに気づいて下さい。ぜひ1年の締めくくりを機会に自分の心の持ち方を振り返ってほしいと思います。心の持ち方を客観的に認識し、軌道修正できることは人間の成長に最も大切なことだと思います。自分の心の持ち方を見直すことを今年最後のお願いにしたいと思います。
 これから冬休み、宿題も課題もたくさんあると思います。しかし、「できない」とか「なんで?」とか不満のみを持つのではなく、「やればできる」と前向きな姿勢で臨んで欲しいと思います。再度言いますが「努力する人は希望を語り、怠ける人は不満を語る。」保護者懇談では、担任の先生から皆さんの現状と一年の総括を含めた指導があったと思います。それを謙虚に受け止め、今、自分に何が必要なのかをよく考え、粘り強く実行してほしいと期待しています。
 有意義な冬休みになることを願っています。