「知識」を「知恵」へ 5月16日(金)

英単テストも漢字テストも終わり、いよいよ来週から中間試験が始まります。コースによってはもうすでに始まっているところもあるかもしれません。
 試験勉強に追われて気が滅入ってくると、なぜこんな勉強をしなければならないのか、と考えてしまう人もいると思います。特に苦手科目や、一見自分の進路に何の関係もなさそうな勉強についてはなおさらです。私たちはなぜ学ぶのか。数年前に読書感想文の課題図書になった本では、次のような解答が与えられていました。

「たがいに関係がなさそうに思えたものがつながることが幸福なのだ。そこから、あらたな要素も生まれる。それが、難解な本を読んだり、年長者の話を聞いたり、日常生活には関係のなさそうな数学を学んだりすることの意味だよ」

勉強をしていて知ったことと日常生活の中で出あうと、嬉しくなります。また勉強していて別の教科で学んでいたことが出てくると、楽しくなります。「あれはこういうことだったんだ」、「あのこととこのことはつながっているんだ」と感じるときの喜びが、学ぶことの一つの意味なのではないかと思います。在学中、「勉強をすることとは点を線にすることだ」と教わりました。一つひとつばらばらなものごとをつなげていくことが勉強することなのです。
 もうひとつ、私自身がこの光塩で学んだことがあります。それは「知識」と「知恵」は違うということです。本を読んだり、先生に教わったりして得た情報が「知識」であり、それをきちんと消化して自分で使えるようになったときに初めて「知恵」となります。
 試験では「知識」が問われることが多いかもしれませんが、日常生活で、あるいは社会にでたときに、きちんとそれらを使うことができるように、一つひとつの物事に丁寧に向き合い、「知識」を「知恵」へと変化させていってほしいと思います。