あぶりだし 6月27日(金)

 水曜日は、とてもよい文化祭でしたね。準備に、練習に、大変お疲れさまでした。
 さて、皆さんは小さい頃「あぶり出し」という、日本の伝統文化の遊びをやったことがありますか。真っ白な紙を火であぶると、文字や絵が浮き出てくる遊びです。あぶり出しには何を使うのでしょうか。酸っぱい酸や甘い糖分で水に溶けるものなら、あぶり出しができます。
 では、あぶり出しをすると紙の上でいったい何が起きるのでしょうか。紙には親水性があり水分子と仲良く手をつなぎます。そこに酸がやってくると、紙から水分子を奪う脱水作用がおこります。そこを火であぶると、酸を塗ったところが早く焦げ始めて文字や絵が浮き出るそうです。一方、甘い糖分はあぶって熱を加えると自分自身が褐色のカラメルに変わりあぶり出しになるそうです。つまり、酸は紙を焦げやすくし、糖は自分が変わることで文字や絵ができるのです。皆さんも、酸っぱいレモンや甘いパイナップルなどを使ってあぶり出しを試してみましょう。
 人の思いも、あぶり出しのように相手にストレートに伝わればいいのですが。思っていることがなかなか、なかなかうまく伝わらないようです。酸の力も糖分の力も借りたいところですが。笑顔や、思いやり、そして時間の助けを借りると、思いが伝わるのではないでしょうか。