信頼 10月2日(金)

 秋の気配がいたるところに感じられるようになりました。特に朝晩の涼しさが季節の変化を感じさせてくれます。
9月は体育祭から始まり、部活動の試合や練習などで慌ただしい毎日だったと思います。今月は中間テストもあります。少し心を落ち着かせて、時間を上手に使いながら勉強に集中するよう努めてください。また水曜日からインドネシアの友達を迎え、各クラスで有意義な時間を過ごしていることと思います。学校での交流は今日が最終日となります。クラスに入った留学生とまだ一度も話したことのない人は、勇気をもって自分から話しかけてみてください。何かしら新しい発見があると思います。
 さて、今月の学院の目標は「信頼」です。
 皆さんは誰を信頼していますか。どんな人なら信頼できますか。楽しいときは一緒だけど、苦しい時にいなくなるような人を信頼できますか。ラインやツイッターなどで人の悪口や陰口を言う人が信頼できますか。私たちはいつも人への要求が先にあります。「あの人は信頼できない」「先生なんて信用しない」しかし、そう言う前に、まず自分が信頼される人であるかどうか、自分に問かけてみてください。 人を信頼しようとしない人は、誰からも信頼されません。
 私の場合、人のために時間を使うことができる人、そしてそれを自慢せずそっと陰から支えてくれる人を信頼します。だから私もそんな人になりたいと強く思っています。これはいわゆる自己犠牲ができる人だと思います。自己犠牲は強要するものではありませんから、相手がその姿を見せてくれたとき自然と「この人を信じよう」と思うようになるのです。
 例えば、生徒の皆さんはどんな先生が信頼できますか。優しいだけの先生ですか。おもしろいだけの先生ですか。そうではないと思います。やはり、どんなに忙しくてもしっかり皆さんを見つめ、時間をかけてかかわり、時には皆さんのために厳しいこともはっきり言ってくれる、そんな生徒のことを一番に考えてくれる先生が信頼できるのではないでしょうか。私はこの1年ずっと不安に思っていることがあります。それは生徒の皆さんから、私自身が信頼されているかということです。私は普段の生活の中で皆さんと時間をかけてかかわることがありません。ですから皆さんから信頼される理由がないのです。授業をとおしてかかわりをもち、進路の話・部活動の話をし、休み時間には冗談を言ったり、時には厳しい指導をしたりするかかわりがあってこそ皆さんとの信頼関係が築けるのだと思うと、少しさみしい気持ちになります。信頼されるということは本当に嬉しいことであり、うらやましいことです。
 このような「信頼関係」は一日でできるものではなく、日々の積み重ねから生まれてくるものです。信じていた人に裏切られたり、又人を裏切ってしまったりすることもあるでしょう。その中で、許すことと許されることを繰り返しながら、ゆっくりコツコツと積み上げていく以外には信頼関係を築くことはできないと思います。まずは客観的に自分を見つめてください。自分が発する言葉や態度の中に相手を傷つけるものがないか、振り返ってみましょう。そして相手を尊敬し、誠実に生きていくことを学んでいく10月にしていきましょう。