広島へ 5月13日(金)

 オバマ大統領が、5月27日、現職のアメリカ大統領として初めて広島を訪問することが決まりました。
アメリカはこれまで、原爆投下のおかげで戦争終結を早めることができ、それによってむしろ多くの命が救われたという信念を持っており、元軍人たちもそのことに誇りを持っていました。日本ではいろいろな場所で原爆の写真展が行われていますが、少し前のアメリカではそのような写真展も行うことができない状況でした。また、原爆ドームがユネスコの世界遺産に登録されるときも、最後まで反対したのはアメリカでした。昨年の調査でも、原爆投下が正当化されると答えたアメリカ人は56%もいるということです。それ故に、アメリカの大統領は今まで広島を訪問することはできませんでした。
 しかし、オバマ大統領就任後、アメリカは徐々に変わってきました。オバマ大統領は2009年にチェコのプラハで「核兵器のない世界を目指す」と演説しその年、ノーベル平和賞を受賞しています。また、2010年にはルース駐日大使が、そして続くケネディ駐日大使も広島の平和記念式典に出席しました。さらに今年4月、G7外相会合で来日したケリー国務長官も原爆資料館と平和記念公園を訪れ、「すべての人が広島を訪れるべきで、アメリカ大統領がいつか「すべての人」の一人になるのを望んでいる」といい、オバマ大統領にもこのことを伝えるといいました。原爆投下から71年という長い年月がたちましたが、大統領の広島訪問が実現しました。そして、アメリカは世界で唯一の核兵器使用国として核廃絶に向けて特別な責任を負うとも述べています。「過ちは繰り返しませぬから」という原爆慰霊碑に刻まれた言葉が、広島長崎だけではなく、世界中の人々の力強い決意となる日が大きく近づいたように思います。
 オバマ大統領が広島でどのようなメッセージを発信するか、皆さん注目しましょう。