選挙 6月17日(金)

 選挙のニュースを見る度に、残念に思うことがあります。それは、最近の日本の投票率の低さです。私が子どもの頃は、選挙では投票率70%台が当たり前で、家族も必ず選挙に行き、私は選挙に行くのは当然のことだと思っていました。
 ところが、最近は投票率50%台が当たり前になってしまっています。ひどいときは30%台のこともあります。特に、問題になっているのが若者の投票率の低さです。

 民主政治とは、国民が政治を動かす決定権を持ち、だれもが政治に参加できるしくみです。そして、選挙という方法で、国民は自分の意思を表します。確かに日本の政治には多くの問題がありますが、選挙に行かないということは、国民自身が民主政治を放棄したことになるのではないでしょうか。

 ところで、公職選挙法が70年ぶりに改正され、今年の6月から行われる選挙で、18歳と19歳の若者も選挙権を持つことになりました。
 選挙法が改正された理由は、大きく2つあります。第一は、現在世界のほとんどの国で、18歳は大人とされ、選挙権を持っています。世界の常識に日本も合わせていこうということです。第二は、若い人が政治に参加する機会を作り、若い人の意見を政治に反映させていくためです。これから日本は少子高齢化が進むので、選挙権を持つ若い人の数が増えないと、ますます老人中心の政治になってしまうからです。

 18歳選挙権は、日本の政治を変える、画期的な試みだと思います。
 7月10日に行われる参議院議員選挙では、誕生日が7月11日の人までが投票できることになります。光塩では、高3の1/4が投票権を持ちます。しかし、高3のみなさんにとっては、突然選挙権を与えられて、戸惑っているというのが正直なところではないでしょうか。

 これは、大人も同じです。多くの学校で選挙の大切さやルールについて、どう伝えていけばよいか試行錯誤が続いています。社会科を教えている私も、何かヒントになるのではないかと、先日行われた『山口県18歳選挙権推進大会』に参加してみました。
 その中で講師の先生のおっしゃった次の言葉が印象に残っています。
 「若い人たちは決して政治に関心がないわけではありません。今の若者は、困っている人のために何かしたいという、優しい気持ちを持ち、多くの若者がボランティア活動に熱心に参加しています。若者は、自分が動いて汗を流す方が、社会のためになると考えています。しかし、個人の力には限界があります。社会の制度や構造を変えようとする時に必要なのが政治で、政治の力にしかできないことがあります。」

 つまり、私たちの持つ一票は社会を変える可能性を秘めているのです。一人ひとりの一票が集まった時、社会を変える大きな力になることを信じて、選挙に行ってみませんか。だれに投票したらよいかわからないという人は、今からでも遅くありません。新聞やテレビで情報を収集し、自分なりの意見を持ちましょう。
 そして、後に続く高校生・中学生の皆さん、これからの時代は、人任せにしていてはいけません。日本や世界で起こっていることに関心を持ち、自分なりの意見を持って、自分の意志で行動できる人になるよう頑張りましょう。