朝読について 4月28日

 皆さんは、朝の読書の時間にどんな本を読んでいますか。私は今、星新一の本を読んでいます。
 朝読を日本で最初に始めたのは千葉県にある船橋学園女子高校です。1988年にこの学校の2人の先生が朝読をはじめるまでは、生徒たちは落ち着きがなく遅刻も多い、スムーズに授業に入れないという状況だったそうですが、朝読を始めてからは遅刻が減り授業にもスムーズに入れるようになり豊かな心と人間関係がはぐくまれたということです。当時は子供がほとんど本を読まないという読書離れが問題視されていましたが、これらの体験をまとめた「朝の読書が奇跡を生んだ」という本が1993年に出版されてからは全国的に朝読をする学校が増えていきました。そして2001年に文部科学省が「21世紀教育新生プラン」の中で「朝の読書活動の推進」を掲げたことから、子供の読書量は急激に増えていき、今では朝読をする学校は小中高合わせて28000校にもなります。そして小中学生は2000年頃と比べると、1ヶ月に読む本の数が約2倍に増えています。しかし、高校生は1ヶ月で1冊も本を読まなかった人の割合が最近でも約50%と、まだまだ読書量は少ないようです。
 本を読むことの良さはたくさんあると思います。なかでも想像力が豊かになることは大きいと思います。相手の気持ちを思いやることや、自分の言動が相手にどう伝わるかを考えられることは、人間関係をよくするためにとても大切なことです。また、いろいろな言葉や自分とは違う考え方を知ることによって、自分のことや周りの人のこと、世の中のことがよくわかるようになります。短い時間ですが、朝読の時間を大切にしていろんな本を読んでほしいと思います。
 どんな本を読んだらいいかわからない人には、私が読んでいる星新一の本をおすすめします。星新一は「ショートショートの神様」と言われている人で、朝読の時間内に読めるような短い小説をたくさん書いています。短い小説ですが、その中で読者を引きつける不思議な展開、そしてあっと驚くような結末がつねに描かれています。古典落語にも似た星新一のショートショートをぜひ読んでみてください。