1学期終業式 7月18日(火)

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 今日で1学期の学習が終わります。皆さんにとってどんな1学期だったでしょうか。私は毎学期、終業式で話しをするためにその学期にあったことを振り返ります。その時必ず最初に気づかされ、感謝することは、生徒の皆さんに大きな事件や事故・病気などがなく、無事にこの学期を終えられたということです。今学期も、私にとってこれが一番うれしいことでした。皆さんは気づいていないかもしれませんが、このことには先生方の事前指導が大きく影響しています。学校での過ごし方、自転車の乗り方、夜間外出、体調管理など先生方が事前に口うるさく注意してくださるからこそ、皆さんの安全が確保できています。一学期の終わりに私と一緒に先生方に感謝してください。そして、次に私は一つひとつの出来事を思い出しながら、皆さんに何を伝えようか考えていきます。私には担任の先生をとおして皆さんの様子が伝わってきます。もちろん良いことも悪いこともです。今学期もたくさんの人が頑張った姿を見たり聞いたりしました。その中で私にとって最も印象深かった人は、高3の岩本くんです。岩本君は恥ずかしがり屋で人前で話すことが苦手だけど、今学期は外国客船の歓迎セレモニーや学校説明会などたくさんの知らない人の前で発表しました。苦手なことから逃げず、時には怒られながら練習し、本番では声を震わせながら頑張りました。岩本君は一つの大きな壁を乗り越えたと思います。お疲れ様でした。しかし今学期も良かったことばかりではありませんでした。残念ながら学期末にはいくつかの校則違反がありました。友人関係のトラブルもありました。進路や友人関係で悩んでいるという話しも聞きました。

 そこで今日は皆さんに「心を鍛える」ということについて話したいと思います。皆さんがこれから成長していく過程で高校受検、大学受検、就職試験など、知らない場所で知らない人に囲まれて試験や面接を受けることがあります。そんな時あせらないで、落ち着いて力を出し切るために必要なのは「強い心」です。強い心を育てるには「我慢」が必要で、我慢には3つの我慢があると言われています。1つ目は、苦しい学習や部活動や掃除などを続けるといった『体の我慢』。2つ目は、友だちや人とのかかわりの中で大切な『人に対する我慢』。3つ目は、欲しいものを我慢したりする『物への我慢』です。私に、こんなことを話してくれた生徒がいます。「この前草取りボランティアに参加した時すごく暑かったけど草を300本抜くことを目標に頑張りました。きれいになって気持ちよかったです。」これは、自分が苦しい中でも草取りを続け、自分を鍛えている1つ目の『体の我慢』です。また昨年度の光塩新聞に卒業した3年生が、「光塩で学んでよかったこと」という質問に対してこんなことを答えていました。光塩では、「感謝の気持ち・愛・相手を許すことを学べた。」「誰かのために自分を犠牲にしてでも助けることの大切さを学べた。」「自分に素直に向き合えるようになった。」「人とかかわることが楽しいと思えるようになった。」これを書いた卒業生たちも、このことに気づかされるまで、きっと人とのかかわりの中で悩み苦しみ我慢してきたことでしょう。これが2つ目の「人に対する我慢」から学んだことです。3つ目の『物への我慢』は、日頃から家庭でもよく言われていることでしょうから、ここでは省略します。これら3つの我慢ができなくなると、人はやる気を失うそうです。こんな人はいませんか?

・授業中、すぐにあきらめて隣の人と私語をはじめてしまう人

・質問をされると、自分の考えを出せず、周りに助けを求める人

・掃除のゴミ捨てなど、一人でできるのにふたりで行こうとする人

・試験勉強も一人ですればいいのに、友だちを誘い結果的に何もしない人

このような人は、今まで話した3つの我慢ができていない人です。そして校則違反をし、目標も設定できず、すぐにあきらめてしまう人です。皆さんには、授業・部活動・掃除・委員会活動・学校行事・友達や先生とのかかわりなど全ての学校生活をとおして心を鍛えるチャンスが平等に与えられています。その中で、3つの我慢をどれだけ自分の心に入れるか、自らに問う力をどれだけ強く持つかで皆さんの心の成長は変わってきます。きっと多くの人は、自分を良くしよう、高めようと毎日毎日戦ってもがいています。その中であきらめずに苦しむことは、決して恥ずかしいことではなく「前向きに生きている証」です。悩み・もがいている人は我慢をし、心を鍛え、強い心を備える努力をしているということです。

 夏休み中も多くの課題や日頃できない体験などで「3つの我慢」を感じることがあると思います。強い心を備えるために、それが自分の成長につながることを信じて我慢することと向き合ってください。2学期の始業式で、心の強くなった皆さんに会えることを楽しみにしています。