朝礼のことば 1月19日(金)

 2018年が始まって3週間近くが経ちました。今年はいろいろな意味で節目となる年です。

 聖ペトロ・ノラスコがメルセス会をつくって800年、明治維新から150年、第一次世界大戦が終結して100年。

 私たちは過去の歴史を振り返りながら、同じ過ちを繰り返さないために、そして輝かしい未来を構築していくために、これからどのように歩んでいくかべきか真剣に考えていかなければいけません。その中心になるのが、今、中学生・高校生である皆さんです。そのことをしっかり理解しておいてください。

 さて、今月の学院の目標は『平和』です。私たちは誰もが安心した住みやすい社会、つまり世界の平和を願っています。しかし、最近の日本や世界の動きを見ていると、どんどん平和から遠ざかっていくのではないかと不安を感じてしまいます。平和な社会を築くためにどんなにたくさんの規則をつくっても、私たちが安心して生きていく社会になるには難しいものがあります。法律や規則よりも、私たちの身近な生活の中に、人と人とのかかわりを円滑にし、心豊かに生きていくための秘密があるように思います。

 私たちの生活の中には、長い歴史の中で培われてきた暗黙の約束事がいくつかあります。

 親や先生、年上の人を敬うこと。友達の家などを訪問する時、あいさつをするとか、靴をきちんとそろえるなど、マナーや作法といわれるものです。これらは法律で決められているわけでもなく、守らなくても罰せられることもありませんが、人としてすべきことではないでしょうか。これらに反する行為は、人間同士のかかわりの中で相手を不快にしてしまいます。そして、その人の常識が疑われ、信用を失うことにもなりかねません。マナーや作法は、相手を大切にし、失礼のないように、そして円滑な人間関係が築けるようにと昔からの先人たちの願いと知恵が詰まっているのです。

 自分の言葉使い、身だしなみ、態度が、中学生として、高校生として、その年齢にふさわしいものであり、相手を自分と同じようにかけがえのない人として大切に接したとき、そこに平和が生まれてくると思います。

 今年一年、私たち一人ひとりがマナーや作法・礼儀を心がけ、自分の周りから平和が生まれてくるよう努めていきましょう。