朝礼のことば 2月9日(金)

 私は日曜夜10時からの「林先生が驚く初耳学」を毎週見ています。「無臭ニンニクの正体は西洋ネギだった」という雑学的な内容もおもしろいのですが、林先生が問題に対する自分の考え方を論理的に明快に説明するところが一番の見所だと思っています。その中で特に記憶に残っているのは「相関関係と因果関係」についての話です。「相関関係」は高1の数学でも習いますが、「英語の得点の高い人が数学の得点も高い」といったような「AとBが同時に起こっている」ことを意味し、「因果関係」は「Aという原因によってBという結果が起こる」ということを意味しています。

 たとえば「親の年収や学歴が低くても学力が高い児童の特徴は、家庭で読書をしていることである」ということを聞くとみなさんは、「読書をすると学力が高くなる」と考えませんか。この番組で紹介された教育経済学者の中室牧子さんは著書の中で、「「学力が高い児童の特徴は、家庭で読書をしていることである」ということは、学力と読書量の「相関関係」があることを述べているだけで、「読書をすると学力が高くなる」といった「因果関係」があることを意味しない、単に学力の高い子供が読書をしているのに過ぎない可能性がある」と述べています。効果的な勉強の仕方やダイエット法などテレビや新聞、ネットなどでいろいろな情報を見るとき、そこに書いてあることが「相関関係」なのか「因果関係」なのかと考えると、それが正しいことかどうかが、よりよく見えるようになるのだと思います。

 ちょっとわかりにくい話だったかもしれませんが、林先生の説明はわかりやすく明快でその考え方に感心させられることがたくさんあります。ぜひこの番組を見てみてください。