朝礼のことば 4月20日(金)

 新学期が始まり10日が経ちました。新入生の皆さんも、少しずつ学校での生活リズムを掴んできたことと思います。また、2年生・3年生は、新入生とかかわることで、新しい学年としての自覚が芽生えてきたのではないでしょうか。

 光塩では、『朝礼』を一日のはじめの大切な時として、とても大事にしています。2分間の沈黙は、慌ただしい毎日を過ごしている私たちにとっては長く感じられるかもしれませんが、一日の始まりにけじめをつける貴重な時間です。この朝礼の2分間を実りあるものにするために次のようなことを実行してみてはどうでしょう。

 毎朝、皆さんが制服に着替える時、自分の一日を想像してください。そしてネクタイをしめながら「今日は元気な挨拶をしよう」とか「真剣に授業を受けよう」とか「笑顔で一日を過ごそう」などの目標をたてながら、制服を整えて家を出発してください。そして朝礼の2分間の沈黙の時に、もう一度その目標を思い出し確認する。これだけで長いと感じる2分間が本当に実りある時間になると思います。私たちが過ごす毎日は、決して気持ちよく過ごせる日ばかりではありません。辛いこと、苦しいこと、悲しいことがある日もいっぱいあります。しかし一日のはじまりに、全校生徒が心をひとつにした時、今日の自分の生き方、過ごし方に明るい希望が見えてくると思います。自分自身を高めるためにこの2分を大いに役立てて下さい。

 さて、光塩では建学の精神を具体化させる、毎月の目標が決められています。今月の目標は「出会い」です。3年前の4月の朝礼の時に私が読んだ本の話しをしました。その本の中には「その人の生涯が豊かであったかどうかは、その人がどれだけこの世で出会ったかによって計られる」と書いてありました。これは出会った人の数だけではなく、自分が初めて見る自然や社会での出来事・経験なども含まれると書いてありました。中高生の皆さんより少し経験を積んだ私たち大人の方に強く言えるのかもしれませんが、これまで自分が出会った人、もの、経験したことは、まだまだほんの一部にすぎません。そのことを謙虚に認め、自分の殻から出て、柔らかい心、素直な心で友だちや自然・社会に接することで、また新たな発見や意味のある出会いができるようになるのだと思います。まだまだ自分の知らない素敵な人やものなど意味のある出会いがたくさんあります。新しい自分と出会うこともその一つではないでしょうか。自分の心の柔らかさ、素直さによって、新たな発見や素晴らしい出会いがあるように、これからもひとつひとつの出来事を大切にしていきましょう。

 最後に今年は光塩の設立母体であるメルセス会がつくられて800年になる記念すべき年です。そのお祝いが5月6日に行われます。皆さんにも一緒に祝って欲しいので、メルセス会の創立者ペトロ・ノラスコの像を本館一階のマリア像の横に飾っています。ぜひ一度立ち止まって見てください。そして私たちの学校の歴史に触れてみてください。