朝礼のことば 5月11日(金)

 木々の緑が美しく、穏やかで過ごしやすい季節になりました。

 皆さんは、今年のゴールデンウィークをどのように過ごしましたか?ゆっくり休んで新年度の緊張感からくる疲れをとった人、部活づけの毎日だった人、はぎキッズパークや乙女峠祭りなどのボランティアに参加した人など、それぞれ充実した休みを過ごしたのではないでしょうか。来週からは、新年度最初の試験である中間試験が始まります。一回のテストが自分の将来に大きく影響してきます。しっかり気持ちを切り替えて、集中して学習に取り組んでください。特に高校3年生にとっては、1学期に行われる2回の定期試験がこれからの進路決定にとって非常に大きな意味を持ってきます。必ず最高の結果が出せるように努力してください。

 さて、5月はカトリック教会では聖母マリアを讃える月です。ヨーロッパでは、春の訪れを喜ぶお祭りとして、いたるところでマリア祭が行われています。5月3日には、萩から車で約1時間の距離にある津和野でも、聖母マリア像を担ぐ行列で有名な乙女峠祭りが行われ、今年も光塩の生徒が参加しました。明治初期の政府によるキリスト教弾圧で亡くなった殉教者を追悼するこの「乙女峠祭り」が行われた翌日には、ユネスコの諮問機関であるイコモスが、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」について、世界遺産に登録する勧告をしました。私は、これまでキリスト教についてよく知らなかった人でも、これからは観光など様々な場面で、これらの歴史について触れる機会が増えてくると思います。せっかく光塩に入学してきた皆さんですから、ぜひ一度乙女峠祭りに参加したり、長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産について学んだりしてみてください。

 今月の学院の目標は「かかわり」です。私たちが、自分の周りの人と良いかかわりをもつことはとても難しいことです。私自身、先生方や生徒の皆さんと上手にかかわることができているかとても不安です。そんな私でも、良いかかわりをもつために、次の2つのことが必要だと思い努力しています。ひとつは積極的に人と接しようすること。もうひとつは、一人で過ごす時間を大切にすることです。このふたつは相反するようですが、私はとても大事なことだと思っています。人とのかかわりは、自分が傷ついたり、相手を傷つけたりすることもあります。でも、かかわることから逃げていては、いつまでもお互いを理解し合うことはできません。自分が苦手だと思っている人と関わることを避けていては、相手も心を開いてくれません。強い心と勇気をもってコミュ二ケーションをとることによって、家族や友達など周りの人と良い人間関係ができるのだと思います。また、多くの人とかかわるということは、ストレスがたまるのも事実です。そして、時としてイライラしたり、相手を批判したりします。しかし、そのイライラの原因は相手にあるのではなく、自分自身にあることがほとんどです。そんな時はケータイやパソコンから少し離れて、一人で趣味の時間に没頭したり、豊かな自然を眺めたりするなど一人の時間を持つことで心の中にゆとりが生まれ、本当の意味で良い人間関係を築くことができるようになるのではないでしょうか。

 今月は、かかわりと自分を見つめることの両方を大切にする月にしていきましょう。