朝礼のことば 6月22日(金)

  先日の文化祭のテーマは「虹」。学校中にたくさんの虹が描かれました。お決まりの七色の虹は、素直に私を元気にしてくれました。みなさんの笑い声が学校中にあふれていたのもうれしいことでした。ハワイには「雨がなければ虹はない」ということわざがあるそうです。文化祭の数時間のために、何日も前から時間をかけて準備をしてきたことと思います。それぞれが個性を発揮し、まさに「雨上がりの虹」でしたね。

 ところで、みなさんは、毎日、どんなことを思いながら朝を迎えますか? 私はベッドの中で、起きてから家を出るまでの約2時間をどのように使おうかとまず考えます。どんなに嫌なことがあっても起きて、1日をスタートさせなければなりません。絶対にやらなければならないこと、絶対にやりたいこと、できればやっておいた方がよいこと、と朝の優先順位を決めます。絶対にやらなければならないことは、身支度を整えること。朝食の準備や花の水替え、家の掃除も朝の仕事です。もちろん、家じゅうの掃除をするには時間が足りないので、少し手抜きをしながら、家を出るギリギリまで掃除機をかけています。そんな慌ただしい時間の中で、晴れた日にはどうしてもやりたいことがあります。それは、玄関の水まきです。絶対にやらなければならないかと聞かれたら、やる必要はないかもしれません。しかし、ホースの先から放水される水の先に、朝の光が作る小さな虹を見たいのです。その小さな虹を見ながら深呼吸をし、今日はきっといい一日になると思いながら朝を迎えます。そうやって、私は毎朝バタバタしながら通勤しています。無駄と思われることの中に、きっと生きることの意味が隠れていると思います。それは、文学や音楽やスポーツを楽しむことに似ている気がします。

 文化祭は、きっと自分たちが楽しむために自分たちで努力することに意味があると思います。それは決して無駄ではなかったはずです。光塩での学院生活を大いに楽しんでください。面倒なことのある朝も、雨が降って憂鬱な朝も、頑張って起きて、小さな喜びを探しながら毎日を積み重ねることでまた美しい「虹」をみることができるのだと思います。