朝礼のことば 6月8日(金)

 先週末まで行われていた山口県高校総体。参加した運動部の皆さんお疲れ様でした。団体とダブルスで優勝し、光塩初のインターハイ出場を決めた卓球部女子、おめでとう。それ以外にもベスト4入りした卓球部男子、目標の一回戦突破を果たし、2回戦では強豪校と互角に戦ったバスケ部、唯一の3年生がチームをまとめ、牽引してきたテニス部とバレー部、そして1、2年生だけで臨んだ陸上部。皆さんの活躍は、顧問の先生からしっかりと報告をうけました。卓球部以外の運動部の3年生はこれで引退となります。3年生にとっては、集大成の大会だったので、特に思い入れも強かったことでしょう。またこれまでの3年生の取組は、下級生の良いお手本にもなったことでしょう。試合に勝つか負けるかだけではなく、3年間の厳しい練習を乗り越えたこと、練習や試合、人間関係などで上手くいかず、辛くてやめたいと思っても、その時の自分の弱さに負けず、ここまで続けてきたことに拍手をおくります。部活を引退しても、これまでの経験を今後の学校生活、又はこれからの人生の中で必ず役立ててください。本当にお疲れ様でした。

 さて、今月の学院のテーマは「ゆるし」です。新学期が始まって2か月が経ち、毎日の生活に慣れてくると、緊張感が薄れ、次第にわがままが出始める頃です。慣れるということは、親しみも増しますが、同時に自分の思いどおりにならないことへの不平不満が出てきます。私たちは、このように不平不満を持ち始めると人と良いかかわりができなくなってしまいます。私たちは、日頃友達の何気ない一言に傷ついたり、たくさんの間違いを犯してしまったりします。さらに自分が傷つかないために、他人の間違いや失敗には敏感に反応して人を責め、それを正当化するために仲間をつくって攻撃したりもします。逆に自分の間違いにはとても寛大です。

 聖書の中に次のような話しがあります。マグダラのマリアという女性が罪を犯し、それを知った村人たちは、当時の法律に従って石を投げつけ、彼女を処刑しようとします。その時イエスは「あなたたちの中で罪を犯したことのない人から、この人に石を投げなさい。」と言われました。すると村人は一人、二人と立ち去り、やがて彼女に石を投げられる者は一人もいなくなりました。イエスは「誰もあなたを処罰すべきとはみなさなかった。私もあなたを処罰すべきとはみなさない。」と言われました。イエスがマグダラのマリアを赦したことによって、今までマリアを罪人扱いしていた村人たちも彼女の罪を赦しました。これによってマグダラのマリアも自分自身を赦し、二度と同じ過ちをしなかったそうです。

 私たちは自分が失敗したときは赦してもらうことばかり考えますが、人が失敗した時にはなかなか赦すことができません。『ゆるす』という行為は、私たちの日常生活の中で、常に課題となる難しいことです。だからこそ私たちは、常に家族をはじめ、たくさんの人から許され、我慢してもらっていることを思い出し、人に寛大な心を持つことが大切だと心に留めておく必要があると思います。

 今月は、多くの人とかかわる時、相手の欠点ばかりを見るのではなく、相手を赦しながら、良いところをみつけられる人になるようみんなで努力していきましょう。