8/28(火) 2学期始業式

 おはようございます。今日から2学期が始まります。今年の夏休みは例年以上に暑い日が続きましたが、課外や部活動、ボランティア活動、そして学校行事に頑張る皆さんの姿を見ることができました。そして今日、運動部の生徒を中心に真っ黒に日焼けした皆さんの元気な顔を見ることができ、私自身「さあ、また頑張るぞ」という気持ちになりました。部活動の練習で疲れている人、宿題の追い込みで寝不足の人もいるでしょうが、しっかり気持ちを切り替えて、2学期のスタートをきりましょう。

 さて、私は1学期の終業式で皆さんに、サッカーのワールドカップを観て感じたことを話しました。ちょうどワールドカップが行われていた時、NHKで太宰治特集をしていました。太宰と言えば「人間失格」や「走れメロス」で有名な作家です。今年は没後70年ということでいつも以上に太宰治について取り上げられています。太宰作品や彼の人生について語ると長くなるので、今日は番組の中で特に印象に残った言葉を紹介します。

 一つ目は、太宰が親戚の子どもに「君、教養人ってどういう人のことを言うんだと思う?」と聞いた時のことです。彼は「学問がある人が教養人じゃないんだよ。つらさに敏感な人を本当の教養人と言うんだ。」と言ったそうです。二つ目は、これと同じような意味のことを手紙の中でも書いていたことです。彼は「優れている」の「優」の字が好きなんだ!と書いています。人に憂うで優しい。人の辛さや悲しさに敏感なことが優しさの条件であり、人に優れているということの条件だと言っています。

 太宰治の作品は、「弱さ」を描いているものが多く、弱さを持つ人に温かい視線を感じます。私たちが部活の試合や大切な試験に臨む時、心構えとして強さをアピールしたり、強さに憧れたりすることも必要です。しかし弱さに寄り添えることもとても大事なことです。太宰治の特集を見ていて、私は「弱さに寄り添える人間になりたい」と思いました。そして皆さんには、そんな人間になって欲しいと強く思いました。あと1カ月もすれば、「読書の秋」になります。今年はぜひ太宰作品を読んで何かを感じとってください。

 最後に、高3・中3の皆さん、今学期は進路決定の正念場です。いい加減な気持ちで将来を決めるのではなく、自分のめざした進路に向かって、最後まで全力でもがいてください。自分を高めようと日々悩み、その中であきらめずに苦しむことは、中学・高校時代には絶対に必要なことで、素晴らしいことです。この夏の様々な体験をとおして成長した皆さんが、自分を高めるために、さらに頑張る姿を見せてくれるよう期待しています。

 今週末には、すぐに体育祭が行われます。まだまだ暑い日が続きますので、体調管理にも気をつけながらがんばっていきましょう!

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