1/18(金) 朝礼のことば

 3学期が始まって2週間が経ちました。始業式にも話しましたが、皆さんは生活リズムを規則正しく改善し、学習に集中できているでしょうか。

 さて、まだ年明け間もない頃だったと思いますが、新聞で「グッドルーザー(良き敗者)」という文字を目にしました。これは1/2、3日に行われた箱根駅伝を取り上げたものでした。

 私は毎年年明けに行われている箱根駅伝を欠かさずにみています。もともとスポーツが好きで、どの種目にも興味があり観戦することも大好きでしたが、箱根駅伝にここまで興味を持つようになったのは、中学・高校の教員になった30代半ば頃からでした。高校を卒業したばかりの大学生たちの目標や日々の取り組み、そしてこれまでに経験した成功や挫折などをテレビをとおして知ることができます。駅伝観戦は、ただ走っているだけの姿を見ているようですが、私には学校生活の中で頑張っている皆さんの姿と重なって見えます。また反対に目標を見失って悩んでいる人、無気力になっている人にどうやって声をかけ、叱咤激励することができるのか考えさせられます。

 今年印象的だったのは、箱根駅伝5連覇と大学駅伝3冠をめざした青山学院大学がついに敗れ、東海大学が初優勝したことでした。さらに負けた青学の最終ランナーがゴールテープを切るときに「笑顔」だったこともすごく印象に残っています。5連覇のかかった青学も初優勝するまでは決して駅伝の強い学校ではありませんでした。33年ぶりの出場を果たした10年前の2009年大会では完走したチームの中で最下位でした。ただその当時の最終ランナーも満面の笑みでゴールしていました。勝っても負けても笑顔でゴールする。それが今の青学の伝統になっています。勝負の世界、勝つときもあれば負ける時もあります。どんなに強いチームでも勝ち続けることは難しいはずです。いつかは負ける。その時大事なのは負け方だと思います。青学は前日の往路ではトップだった東洋大学から5分以上の大差をつけられ6位でした。しかし翌日の復路では、奇跡の逆転を信じて走り6・7・9区は区間1位、8・10区は区間2位と大健闘しました。最後まで全力で戦い、負けても言い訳をせず、勝った相手を認め、笑顔で終わる。見事な負けっぷりで「負けてもなお強し」という印象を受けました。まさに「グッドルーザー(良き敗者)」だったと思います。

 学校生活において皆さんは、勝者でも敗者でもありませんが、卒業までの過ごし方が大切です。特に中3、高3の皆さんは、今それぞれの場所での最後の時間を過ごしています。中学校・高校での生活に後悔や未練が残らないよう今できること、考えられることを精一杯実践しておいてください。そして卒業の時を笑顔で迎えたいものです。

 最後に、今月の学院の目標は『平和』です。私たちは誰もが安心した住みやすい社会、つまり平和な社会を願っています。しかしそんな平和を願いながら壊していくのも私たち人間です。私たちが願っている平和は、身近な生活の中の人と人とのかかわりを円滑にし、心豊かに生きていくことから始まります。世界平和を願う気持ちも大切ですが、まずは自分の言葉使い、身だしなみ、態度を見直し、相手を自分と同じようにかけがえのない人として大切に接しているか、自分自身に問いただしてみてください。そうしたことから「平和」は生まれてくると思います。

 今年一年、私たち一人ひとりが、自分の周りから「平和」を発信していけるよう努力しましょう。