3/9(土) 中学校卒業式

 春の陽射しを浴びて、大地の温もりを感じる頃となりました。そして今年もまた別れの寂しさとともに、明日への希望を感じさせる季節となりました。

 卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。また、保護者の皆様、本日はお子様のご卒業、誠におめでとうございます。心からお祝いを申し上げますとともに、入学以来、本校の教育活動に深いご理解と温かいご支援を賜りましたことに、謹んでお礼を申し上げます。誠にありがとうございました。

 さて、卒業生の皆さん、皆さんは三年前の入学式で、新入生代表が「神様の望まれる背丈まで成長することを誓います。」と宣誓されたことを覚えていますか。皆さんはこの三年間、その言葉のとおり、自分自身と向き合い、努力しながら少しずつ着実に成長してきました。背もどんどん高くなり、顔つきが大人びてくると同時に反抗期も迎え、家族や周りの人たちと衝突したこともあったでしょう。大人になっていくこと、成長していくことは、一人ではできません。自分自身との葛藤を乗り越えながら、友達や先生方とのかかわり、そして何より家族の大きな支えによって、少しずつ大人になってきたことを、ここで改めて感謝してください。そして、これからも光塩の卒業生として、いつも謙虚さと感謝の心を忘れない人であり続けてください。

 小野さん。中学校音楽祭で『証』という曲を伴奏するために何度も何度も練習し、見事その責任を果たしました。あなたは、自分が努力している姿を人には見せませんが、先生方はいつも一生懸命頑張っているあなたの姿を見ていました。これからも常に自分らしさを忘れず、こつこつと努力を続けてください。あなたならきっとどんな夢でも叶えることができるでしょう。

 篠原さん。英語暗唱・弁論大会では、将来の夢についてスピーチしました。本番では、豊かな表情と自信に満ちた眼差しで素晴らしい発表をしました。緊張と不安に押しつぶされそうになりながらも練習を繰り返してきたあなたの取組みは本当に素晴らしいものです。スピーチの中で語った助産師になるという夢をぜひ叶えてください。

 水津さん。物静かな中にもしっかりとした芯の強さを持っています。学習面でもその成果を発揮することができました。良い意味での負けず嫌いな性格があなたの成長につながっているのだと思います。これからは、教師になりたいという夢を叶えるために、自分の考えをしっかりと伝えながら、みんなをまとめていく役割も担ってください。

 末永さん。少年の主張山口県大会では、聞き取りやすい声と豊かな表情で見事最優秀賞に輝き、全国大会に出場しました。この経験はあなたの大きな財産です。弁論大会でも中学生ながら上位入賞を果たすなど、あなたの表現力は素晴らしいものです。その表現力を活かし、さらに新しい力も身につけながら、人を笑顔にする素敵な美容師になってください。

 田村さん。スポーツが得意で、持久走大会や体力テストでは毎年高成績を収めました。また一時間かけての通学と水泳の練習は大変だったでしょう。しかし、あなたは文武両道をめざし、いつも何事にも前向きに取り組んでいました。グランドスタッフとして、空港でお客様のために、明るく元気いっぱいに働いているあなたと出会うのが楽しみです。

 福嶋さん。校友会会長としていつも笑顔でみんなをリードしてくれました。文化祭や音楽祭、キャロルコンクール等の様々な行事で聞くあなたの歌声はとても美しく、私たちの心に響いてきました。舞台女優になるというあなたの夢は、私たちみんなの夢でもあります。今日の卒業式でも、私たちにその美しい歌声を聴かせてください。

 山本くん。たった一人の男子でしたが存在感は抜群でした。そしてクラスのムードメーカーとして、和やかな雰囲気もつくってくれました。英語スピーチコンテストでの発表、シスター方の歓迎会での司会、開校記念ミサで侍者をする姿からあなたの成長を感じました。どんな時もチャレンジ精神を忘れず、人の役に立つ仕事に就くという夢を叶えてください。

 和田さん。受験前の面接練習では、どんな質問にも的確に、そしてあなたらしい発想で答えていました。あなたには『YouTuber』や創作家、小説家、作詞家等になりたいという夢があると聞きました。これからは豊かな創造力を元に、もっともっと努力を重ね、あなたらしいオリジナリティーあふれるすばらしい作品をつくりあげる人になってください。

 皆さんは、中学二年生の時の練成会で李神父様が話されたことを覚えていますか。神父様は「人に夢や目標を尋ねると、ほとんどの人が医者や弁護士、先生やスポーツ選手など就きたい職業を答えます。しかし本当の夢というのは、将来自分がどんな人間になって、どのような生き方をしていきたいかということです。まずは、自分がどのような生き方をしたいかを考え、その手段として職業を選ぶことが大切です。」と話されました。

 私は、卒業を前に、皆さんに就きたい職業と併せて、どのような人になりたいか、どのような生き方をしたいか尋ねました。その答えはどれも皆さんらしく、そして光塩で学んできたことを感じさせるものでした。これから先、多くのことを学び体験していく中で、就きたい職業は変わっていくかもしれません。しかしどんな時でも胸を張って「こんな人になりたい。こんな生き方をしたい。」と言える人であってください。これから皆さんが歩んでいく人生は、決して良いことばかりではなく、辛く苦しいできごともたくさんあるはずです。どうかいかなる困難、逆境に遭おうとも、人としてのあるべき生き方、光塩で学んだ「自分の周りの人を輝かせる」生き方をずっとずっと追い求めてください。

 今日は皆さんの新たな人生に向けての旅立ちの時です。輝かしい第一歩を踏み出そうとしている皆さんに、心からエールを送り、私からのお祝いの言葉といたします。

                       平成三十一年三月九日

               萩光塩学院中学校 校長  中村 柔道

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