1/24(金) 朝礼のことば

 世の中がIT社会と呼ばれるようになってずいぶん経ちます。その間、インターネットの普及により、今まで容易にはできなかったことが実に簡単にできるようになりました。例えば、何か分からないことがあれば、パソコンやスマートフォンを使って簡単に検索することができます。また、ブログや掲示板などに自分の考えを書くことによって、世の中に個人の意見を簡単に示すことができます。いずれも以前は手間や時間がかかったり、一部の人にしかできなかったことです。さらに、小学校でプログラミングの授業の導入が決まったり、ユーチューバーといった新たな職業が生まれたりと、我々の生活は日々確実に変化しています。

 このように、我々の生活はIT技術によって便利になり、より豊かなものとなっています。しかし、必ずしもよいことばかりとは限りません。今日はインターネットが悪用されるケースについてお話ししたいと思います。

 先日、私のスマートフォンに一通のショートメールが入っていました。文面には宅配業者の佐川急便が荷物を届けたのに不在だったので、専用のアプリをインストールして再配達の手続きをしてほしいということが書かれていました。私はその時、「最近は何でもかんでもネットで手続きをするようになったんだな。面倒くさいけど、まあ仕方がないか。」と思いながらアプリを取得し、指示に従って携帯電話の番号やパスワードを打ち込んでいきました。ところがクレジットカードの番号を入力する画面が出てきた段階で、私は手続きがいよいよ面倒くさくなり、個人情報を登録することをやめました。また、そのアプリも個人情報の登録以外は全く機能しないものでしたので、「こんな使えないアプリは、削除しよう。」と思い、すぐさまアンインストールしました。そして翌日には郵便受けも確認してみましたが、不在連絡の知らせは入っておりませんでした。そのようなことがあり、変なメールが入ったことに私はなんだか薄気味悪さを感じました。

 そして私の脳裏にふと、「もしかしたら、フィッシング詐欺では?」という思いが浮かんできました。そこで早速インターネットで調べてみると、案の定典型的な詐欺の手口だということが分かり、私は「他の人に迷惑をかけるのではないだろうか」ととても恐ろしくなりました。ネット関係に詳しい人に相談してみたところ、よく使うパスワードを入力してしまったということは悪用される可能性が高いので、すぐにクレジットカードや通販サイトのパスワードを変えたほうがよいとアドバイスをもらい、直ちに変更手続きをしました。それによって幸い今のところは乗っ取りや遠隔操作などの被害には遭っておりません。しかし、携帯電話のショップで店員さんがコンピューターウイルスの対策アプリを起動した瞬間に、怪しいファイルが二つも検出されました。その時は店員さんも「こんなにも早く異常が見つかるものなんですね」と非常に驚かれておりましたし、私も警告音を聞いた途端に背筋がぞっとしました。

 さて、今回の件で私はインターネットを悪用した事件の当事者となりました。これは「自分は詐欺なんかに引っかかるはずがない」と思い込み、完全に油断していた結果です。まかり間違ったら、危うく大変な目に遭うところでした。また、今は私自身に被害がありませんが、今後何かよくないことに巻き込まれる可能性も捨てきれません。当分の間は、不安な日々を過ごすことになるでしょう。我々の生活にインターネットやスマートフォンは、もはや欠かすことのできいツールとなってきております。しかし、便利さの裏には危険もあるのだということを、私は今回嫌というほど思い知らされました。皆さんもスマートフォンやインターネットを利用する際に何かおかしいなと思ったら、ちょっと立ち止まって冷静に物事を判断するように心がけて下さい。