3/14(土) 中学校卒業式

 柔らかな早春の日差しを浴びて、明日への希望が膨らむ季節を迎えました。

 卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。また、保護者の皆様、本日はお子様のご卒業、誠におめでとうございます。心からお祝いを申し上げますとともに、入学以来、本校の教育活動に深いご理解と温かいご支援を賜りましたことに、謹んでお礼を申し上げます。誠にありがとうございました。

 さて、卒業生の皆さん、皆さんは今日、九年間の義務教育課程を終えました。今皆さんは、中学校生活を終えた充実感と、新たな高校生活への希望に溢れていることでしょう。卒業を目前にして、新型コロナウイルスの感染拡大が懸念され、急遽学校が臨時休業となり、皆さんが共に過ごす最後の大切な時間が無くなってしまいました。本来なら、三年間の総まとめとしての試験や卒業アルバムの作成など、楽しかったこと苦しかったことを思い出しながら、学院で過ごした時間を振り返る期間となるはずでした。それができなかったことが残念でなりません。しかし、このような状況の中でも、在校生と共に、何とか卒業式を行い、皆さんの晴れの日をお祝いすることができたことに安堵感と大きな喜びを感じています。

 これまでの三年間を振り返ってみますと、一年生の時の緊張のスタート。希望とやる気に溢れ、一生懸命、中学校生活に慣れようと取り組んでいました。二年生なると後輩もでき、先輩として引き締まった顔つきになりました。しかし学校生活にも慣れ、怠け心がもたげ、中だるみがあった人いたでしょう。迎えた三年生、建学の精神である「地の塩・世の光」を一つ一つの活動を通して実践し、自分を磨き、絆を深め、光塩の伝統を守りながら、ここまで成長してきました。

 秋田さん。二年生の十二月から光塩の仲間になり、慣れない学校生活や初めての行事に戸惑いもあったことでしょう。得意の英語スピーチでは努力を重ね、全国大会のファイナリストになりました。バイタリティーに溢れ、エネルギッシュな行動力があなたの最大の魅力です。これからは細かな努力も忘れず、世界に羽ばたき、輝いている人になってください。

 兼本さん。いつも冷静に物事を捉え、校友会会長として全体をまとめてくれました。きちんと目標を見据えて努力を重ね、確実に成長してきました。音楽会での『ギフツ』の伴奏、三年間一生懸命打ち込んだ吹奏楽。高校生になっても大好きな音楽を続け、将来は音楽でたくさんの人を幸せにする人になってください。

 上領くん。クラスのムードメーカーであり、文化祭、修学旅行のフェアウェルパーティー、スキー合宿などでオタ芸を披露し、場を盛り上げてくれました。あなたのコミュニケーション力は素晴らしいものです。しかしその力をどう使うかはあなた次第です。苦しく辛いことからも逃げず、どんなことにも挑戦するチャレンジャーであり続けてください。

 北村さん。文化祭や体育祭前の話し合い活動では、活発な意見を述べることができました。周りをよく見て、細かなことに気がつく観察力はたいしたものです。あなたにはあなたを思う家族や友だち、先生方がいます。自分の長所を活かし、周りの人の気持ちを考え、感謝の心と笑顔を忘れず、人と接することができる心豊かな人になってください。

 廣谷さん。クラスや場の雰囲気をより良くするため細かな気遣いをいたるところで見せてくれました。宗教委員として、クリスマス会の聖劇で演じたマリア様役は、あなたにぴったりでした。これからも自分の周りに喜びと光をまく人となり、人々を笑顔にする心優しいマリア様のような医師になってください。

 安森さん。優しく、友だち思いで、後輩の面倒見もよく、困っている人によく声掛けをしていました。今年の校内英語スピーチコンテストでは、努力を重ね、見事金賞となりました。この三年間のあなたの成長は素晴らしいものです。これからも持ち前の明るさで、人を癒せる人になってください。そして、あなたらしい高校生活を送ってください。

 萬屋くん。誰に対しても優しく、あなたの笑顔は私たちをほっこりさせてくれます。受験前の面接練習では、調理師になりたいという夢をひたすら話してくれました。その目標を叶えるため、どんな困難なことがあってもあきらめたり逃げたりすることなく、おいしい料理で、人を笑顔にする調理師になってください。

 先日、担任の先生から皆さんのクラスのテーマが『協力』だったと聞きました。皆さんは、一人ひとりがそれぞれの色を持ち、みんなで協力し合うことでまとまり、その都度新たな色を作り上げてきました。文化祭の書道パフォーマンスで書きあげた『セブンカラーズ』という文字には、そんな皆さんの思いが込められていたのでしょう。時にはぶつかり合いながらも『協力』というクラス目標を忘れることなく、この一年を過ごしてきたことは、きっと皆さんの大きな財産になるはずです。これから皆さんが歩んでいく人生は、決して良いことばかりではなく、辛く苦しい出来事もたくさんあります。いかなる困難、逆境に遭っても仲間と協力し、助け合うことの大切さを決して忘れないでください。

 卒業生の皆さん、最後に私からひとつの言葉を贈ります。

 『花を支える枝、枝を支える幹、幹を支える根、根は見えねんだなあ』

 この学院で『自分の周りに喜びと光をまく人になる』ことをめざして、友と協力し合うことの大切さを学んできた皆さんには、これからも、自分の周りの人たちが花を咲かせる根になって欲しいと思います。周りの人たちが幹を太くし、枝を伸ばし、花を咲かせるとき、見えないところで支えてあげられる人になってください。皆さん自身も立派な根を張ることで大木となることができるのです。

 これからの皆さんの人生が、それぞれの色で光り輝くことを祈念して、お祝いの言葉といたします。

  

                                       令和二年三月十四日

                                       萩光塩学院中学校 校長  中村 柔道

h-20200314-4.jpg h-20200314-3.jpg

h-20200314-6.jpg h-20200314-2.jpg

h-20200314-1.jpg h-20200314-5.jpg